ワンオペ育児(わんおぺいくじ)
ここ数年で一般にも聞くようになったワンオペ育児とは、どんな意味のある言葉なのでしょうか。
ワンオペ育児の意味とは
ワンオペ育児は、家事と育児を1人で行っている女性の状態を表す言葉です。言葉として、特に女性だけを示している訳ではありませんが、男性に対してはまず使いません。(使っている場合もありますが、正確には誤りです)
夫の単身赴任や離婚、または、死別などの理由から、女性が1人だけで家事と育児(場合によっては仕事も)を行わなければいけないという場合に使う言葉で、同居している夫が育児を手伝ってくれないという意味とは少し違います。(こちらで使っている場合も見掛けますが、同じように誤用と解釈して構いません)
同じワンオペ育児の女性同士でも、(単身赴任先などから)夫からの収入がある場合はそれほど問題とはならないケースが多いのに対し、それがなく(もしくは、少ない為に)、仕事もしなくてはいけない女性は、とても大変な環境です。
ワンオペ育児の由来
ワンオペ育児という言葉は、お店を1人で回している状態を”ワンオペレーション”(略称で、ワンオペ)と呼ぶことから、育児を1人で行っている状態に対しても、このワンオペという言葉を使うようになったのが由来です。
また、その由来となっている、1人でお店を回している理由(お店にその1人しか居ない為)も、そのままワンオペ育児の環境(夫が居るのに、単身赴任などでそうなっているという意味ではない)を指しています。
ワンオペ育児の文章・例文
例文1.あの家庭は単身赴任でワンオペ育児だと聞いた
例文2.今の時代、ワンオペ育児は特に珍しいという訳でもない
例文3.ワンオペ育児は収入面に問題があると、とても大変だと思う
例文4.ワンオペ育児で子供を育てている女性は年々増加しているらしい
例文5.もっと社会は、ワンオペ育児に対する理解を深めるべきだ
仕事をしながらのワンオペ育児の女性に対する理解は、職場によってかなり違うのが現状です。これは、これからの日本の大きな課題だと言えるかも知れません。またワークライフバランスの導入によって少しずつ今までとは社会全体の労働環境が変わりつつあります。これによって少しでもワンオペ育児の負担が減り、お子さんにとっても両親にとっても良い環境が出来るいいですね。
ワンオペ育児の類義語
ワンオペ育児と類語後は、「ひとり親家庭」で、離婚か死別したようなケースによって、ワンオペ育児となった状態を指します。
この”ひとり親”という表現が、言葉的にあまりよくないことから、単身赴任中などの理由があって夫と同居していない場合と合わせて、どちらも「ワンオペ育児(家庭)」と呼ぶようになったという背景があります。
また実質的なワンオペ育児を行っている関連語としては「シングルマザー」や「シングルファーザー」も挙げられるでしょう。
ワンオペ育児まとめ
ワンオペ育児の家庭は、この10年間で、8万世帯も増えているという統計があります。現在でもそうですが、これからは更に、社会がそのような家庭に対して理解を深めていくことが求められています。
育休の普及と取りやすい社会が出来てくる事で出産、育児に対するハードルも下がり、出生率の低下などの大きな問題の解決にも繋がる道筋が見えてくるのではないでしょうか。