ワーカホリック(workaholic)
ひと昔前は頻繁に聞いたが、ある時を境にあまり使われなくなる言葉もあります。それは時代や環境の変化で致し方ないのですが、多分「ワーカホリック」にもそのような印象を抱いているのではないでしょうか? 端的に言うと、「働き過ぎ」という意味合いでバブル時代を象徴する言葉の一つで、和製英語と誤解をされやすいですが英語になります。ワークライフバランスが注目される今、ワーカホリックについてもしっかりと覚えておきましょう。
ワーカホリックの意味とは
日本と欧米では、多少微妙なニュアンスが違いますが、「働き過ぎ」や「仕事中毒」というのが万国共通の意味となります。とりわけ、家庭を健康、睡眠時間などを削ってまで仕事に取り組む状態を指しています。アメリカでは、ワーカホリックが裁判などに発展する恐れもあるので、あまり喜ばれる表現ではありません。欧米も同様ですが、より侮辱めいた表現方法の一つとされています。一方、日本では最近は仕事環境が良くなりつつありますが、それでもワーカホリックが称賛される労働環境が根強く残っているのが現実です。自ら率先して仕事に熱中しているならまだしも、ブラック企業やサービス残業で仕事を終えて家に帰りたくても、帰れない職場環境となっているのが問題です。
ワーカホリックの由来
ワーカホリック(workaholic)は、仕事のワーク(work)と中毒のホリック(aholic)を合わせた俗語となります。1960年代、アメリカの心理学者であるRichard I. Evans氏が、「働き過ぎはアルコール依存症になりやすい」と発言したのが、由来とされています。
ワーカホリックの文章・例文
例文1.同僚は毎日残業ばかりで、完全なるワーカホリックだ
例文2.特別捜査の刑事も、その実情はワーカホリックである
例文3.ワーカホリックになると、お金を使う暇がないので貯金は貯まる一方だ
例文4.ワーカホリックになると心理面のストレスが健康被害となる恐れがある
例文5.日本の労働環境ではワーカホリックは避けられない
この例文は日本で使われる想定ですが、欧米などの場合は侮辱や軽蔑する意味としても使われる事があります。働く事を美徳とする日本と、なぜそこまで自分を犠牲にして働くとする欧米では、労働に対する根本的な姿勢が違います。しかし、最近は欧米側の考えが正しいとするのが共通認識です。
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ワーカホリックの会話例
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最近のAさん、仕事続きで会話とか減ってきてるんだけど
大丈夫かな。 -
Aさん、作業報告書もすごい量がたまってきてるらしいわよ。あまり大丈夫とは言えない状況ね。
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仕事とか持ち帰ってたりしないだろうな…完全にワーカホリックみたいだ。
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上司に一度相談して、Aさんの仕事がもっと回せないか聞いてみましょう。
よく仕事が忙しいというような話を耳にします。労働環境が改善されていると言っても、あまり改善できていない現状もあります。みなさんのまわりにもワーカホリックと呼ぶべき人がいらっしゃるかもしれません。
ワーカホリックの類義語
ワーカホリックの類義語には、「仕事人間」「仕事の虫」「企業戦士」などの言葉が挙げられます。
ワーカホリックまとめ
仕事中毒と心配されるほど、己の時間を捨てて誰よりも熱心に仕事に取り組む状態を「ワーカホリック」と呼びます。最近の日本は、労働環境が見直されるようになっているので、ひと昔前のような残業が続く職場は減っているようですが、それでも根強く残っているのも事実です。過度の働き過ぎは、本人の健康問題が発生するリスクが高まるだけでなく、家族関係の悪化や冷え込み、将来的な離婚などをする恐れもあります。