一切合切(いっさいがっさい)
一切合切とは、何もかも全て、全部という意味を持ちます。「一切」と「合切」を重ねて意味を強めたものです。「一切合切」を「一切合財」と表記されることもありますが、全く同じ意味で「家財」や「財産」などをイメージされる方もいるかもしれませんが「合財」にはそういった意味はありません。日常生活やビジネスシーン、曲などにも使われている一切合切について詳しく解説していきます。
一切合切の意味とは
一切合切の意味ですが、「一切」は「全て」「全部」という意味があり、「合切」も「全て」「全部」「何もかも」という意味を持ちます。「合切」には「何もかも全て」という意味を持っているのでこの二つの言葉を重ねて作られたのが「一切合切」です。同じ意味の言葉重ねることで「全て」「全部」という意味を強調しています。「一切合切」は、明治時代から使われ、意味としても漢字からすぐに読み取れるため、小説などでもよく使われていることがあります。また、よくビジネスシーンで「一切合切を君に任せる」と言い、肯定的な言葉として使われることもありますが、同時に「一切合切無かったことにする」と言ったように否定する場合に使われることもあります。英語では”anything and everything”です。
一切合切の由来
一切合切の由来ですが、まず「合切」の由来は明治時代に女性の中で流行した合切袋にあると言われています。合切袋は女性が身の回りの日用品などを入れて持ち歩く袋のことで、全ていれる袋という意味から合切が全てという意味で使われるようになりました。この「合切」を「一切」と合わせたことで「一切」の意味を強めています。
一切合切の文章・例文
例文1.友達に家庭の事情を一切合切打ち明けた
例文2.辛かった過去の思い出は、一切合切捨てて前だけ向いていこう
例文3.大きなプロジェクトの進行を上司から一切合切任された
例文4.隠し事は一切合切しないと彼女に約束した
例文5.今回の件に関しては、彼は一切合切関係ないことです
一切合切という言葉を使った例文です。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
一切合切の会話例
-
仕事で昇進したおめでとうございます!先輩なら昇進すると思ってました
-
ありがとう、でも今度の企業との企画やプレゼン資料を一切合切任せられて荷が重いよ、、、
-
それは大変ですね、僕にできることあれば手伝いますので、なんでも言ってくださいね!
-
ありがとう、いつも頼りになるね!後でお願いするかもしれないからその時はよろしくね
上司と部下の会話の中で、一切合切という言葉も使った会話例です。
一切合切の類義語
一切合切の類語には、全てを表す「森羅万象」や「一五一十」があります。森羅万象にはこの世に存在するもの全て、この世に起こる全ての現象というこの世界に関係すること全てという意味を持ちます。全てという部分に関しては一切合切と同じです。一五一十は、一から十までのことつまり、初めから終わりまでを表す言葉で、範囲の意味が少し違いますが、全てということに関しては同じです。
一切合切の対義語
一切合切の対義語の対義語は全てではないという意味を持つ「氷山の一角」などがあります。
一切合切のまとめ
一切合切は、明治時代の女性が持っていた日用品の「合切袋」からとった「合切」と、「全て」や「全部」という意味を持つ「一切」を合わせ同じ意味を持つ言葉をより強めた四字熟語です。