「一年の計は元旦にあり」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり)

「一年の計は元旦にあり」と言う諺はお正月関連では一番有名で、何かと多用する人も多いですよね。しかし、この諺も間違いや勘違いをしたまま覚えている人も、実はとても多いです。それは、「一年の計画を元旦に立てる」と思い込んでいませんか? 本当にそれで良いのか確実に自信がありますか? こう問われると不安になりますよね。それでは、実際の意味を解説させて頂きます。

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一年の計は元旦にありの意味とは

「一年の計は元旦にあり」の意味は以下の通りとなります。
(1)一年の計画は元旦に立てるべきで、どんな計画も早めにしっかりと準備する。
(2)物事を始めるには、事前に計画を立てておくべきという教え。
(3)人生を充実させる四つの計画を「四計」といい、その一つが「一年の計は元旦にあり」で、その年の計画は元旦に立てるべきで、物事を成し遂げるには早く計画を立てる必要がある。

結論から申しますと、「一年の計は元旦にあり」という諺を「一年の計画を元旦に必ず立てるべき」と思い込んでいる人が多いと思いますが、それは誤りです。否、半分正解で半分間違いという感じでしょうか。それは、「一年の計は元旦にあり」には続きがあるからです。この諺は、中国の年中行事や儀式の解説本「月令広義」の「四計」からで、正しくは「一年の計は元旦にあり、一生の計は勤にあり、一家の計は身にあり」となります。よって、「一年の計画は元旦にあるが、一生は勤労にあり、家族の計画は身の振り方にある」となり、計画も仕事も身の振り方も大事であると解釈できます。さらに、計画は「元旦」と「早い時期」(事前計画)の両方とも捉えられる事から、必ずしも「元旦のみ」とは言えません。

一年の計は元旦にありの由来

古代中国の官僚であり学者・馮應京が著した「月令広義」の「四計」が、「一年の計は元旦にあり」の由来とされます。その後、日本では戦国時代武将・毛利元就の「一年の計は春にあり~」という言葉になって、全国に広まったとされています。

一年の計は元旦にありの文章・例文

例文1.一年の計は元旦にありなので、今年こそは毎月貯金を実行すると固く決意した。
例文2.一年の計は元旦にありと言うが、ずぼらな性格なので、これまでまともな計画を立てた事もないし、そもそも覚えてすらいない。
例文3.一年の計は元旦にありと妻や子供に急かされ、今年こそ海外旅行に連れていくと約束させられ、最悪なスタートとなった。
例文4.先月から入院しベッドで正月を迎えた私に、一年の計は元旦にありなど1ミリも関係がない。
例文5.一年の計は元旦にありと、薬物で逮捕され公判を目前に控える某女優に助言したいが、余計なお世話だろう。

「一年の計は元旦にあり」を使った皮肉、決意などの例文となります。

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一年の計は元旦にありの会話例

  • もう少しでお正月だね!

  • 来年はしっかりしないとダメだよ! もう目標は立てた? 一年の計は元旦にありって言うんだから。

  • 大丈夫。今年こそダイエットに成功するように、パーソナルジムに通ってしっかり計画通り痩せるようがんばります。

  • それなら、1月中に体重が増えたら即別れるからね。

ダイエットに励む彼氏に対して、「一年の計は元旦にあり」と忠告をする会話です。

一年の計は元旦にありの類義語

「一年の計は元旦にあり」の類義語には、「一日の計は朝にあり」「一将功成りて万骨枯る」などの言葉が挙げられます。

一年の計は元旦にありまとめ

「一年の計は元旦にあり」とは、古代中国の「月令広義」の「四計」に記されている一文から引用された諺で、一年の計画は元旦に立てるものであり、そこから、物事を始める前には事前に計画を立てるのが大事とする教えです。この二つの意味と解釈できるので、一年の計画を必ず元旦に立てるというのは誤りです。

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