「一心発起」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

一心発起(いっしんほっき)

「一心発起」とは「何かを成し遂げようと決意する事」です。これから先、まったく新しい事を始めようとする時などに「一心発起」と用いて、自らも奮い立たせたりするものです。要は決意表明めいた心境に対して使う言葉で、それだけ強く固い思いなんだと感じられます。まるで、腹を括って新しい事にチャレンジする勇ましさもある「一心発起」についての解説となります。

[adstext]
[ads]

一心発起の意味とは

「一心発起」の意味は以下の通りとなります。
(1)何かを成し遂げようと大きく決意する事。
(2)有る事を成功させる為に心から決心を固める事。
(3)「一念発起」と同義。
”一心”は「心を一つにする」「集中」「一つの心」、仏教用語で「信心」「根源にある心」、”発起”は「事を始める」、また仏教用語で「悟りを求める心」「諦める」となり、上記の様な意味合いとなります。胸に秘めた何かを成し遂げようと決心を固める事で、そこには大きな決意めいたものを感じさせます。一方で、実際に使用する際にはそこまで大きな事でなくても、当人の覚悟次第で使う傾向があります。人々の生活を激変させるような偉大な発明から、軽いダイエットぐらいでも同等に「一心発起」とするのは温度差を感じさせますが、その受け入れる懐の広さも「一心発起」たる所以なのかも知れません。類語でもある「一念発起」は”一念”に「ひたすら心深く思い込む」「ふと思う」、また仏教用語として「一度の念仏」という意味が込められ、「一心発起」とは微妙に異なる点もありますが、これぐらいは類似の範囲と思えます。実際の使い方としては、「一心発起して」「一心発起した」といった形が多くなります。

一心発起の由来

「一心発起」の由来は、残念ながら正確には分かっていません。「一心発起」の類語である「一念発起」の由来は鎌倉時代の仏教書「歎異抄」に記された「一念発起菩提心」を略したものなので、そこから派生した言葉が「一心発起」なのではと推測できますが、憶測の域を出ていません。

一心発起の文章・例文

例文1.一心発起して転職をする事を決意したが、その前に妻との離婚を先に済ませておこうと考えた。
例文2.成功を収めた偉人の伝説を知ると、ここらで凡人の自分も一心発起しなければいけないと頭では分かっているが、体がついていかず酒浸りで現実逃避をする。
例文3.一心発起をしそうな友人知人を引き止めて、何とかグダグダな人生で終わらせるように足を引っ張るのが自分の役目だと思っている。
例文4.会社の健康診断で要注意判定だったので、これはマズイと一心発起をして焼酎は一日3杯までと決めた。
例文5.父と母から懇願されたので、部屋中に飾られたオタクグッズを売却すると一心発起して実際に処分しようとした当日、思い出から涙が溢れている所に運悪く買い取り業者がやってきて情けない姿を晒した。

「一心発起」を離婚などで決意として使った文章となります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

一心発起の会話例

  • ちょっとお風呂に入らないで、そんなに鏡を見つめてどうしたの?

  • 私、絶対に太ったよね。見て、お腹なんて脂肪だらけ!

  • じゃあ、一心発起して一緒にダイエットでもする? 明日から早速、毎朝走る!

  • それは無理! そんな酷い事を言うあなたが信じられないわ。普通の夫なら、太っていないって愛する妻をフォローするものよ!

太っていると気にする妻に、夫がダイエットを勧めたところ逆ギレされる会話です。

一心発起の類義語

「一心発起」の類義語には、「感奮興起」「一念発心」などの言葉が挙げられます。

一心発起まとめ

「一心発起」とは大きな決意をする事で、強い意志を表す四字熟語です。結果はさておき、現状を変えようと前向きに何かを取り組む姿を感じさせます。類語でもある「一念発起」と同じ意味合いですが、”一心”は「心を一つに集中」、”一念”は「心を深く思い込む」となり、微妙にニュアンスが異なります。

最新の記事はこちらから