一目置く(いちもくおく)
「一目置く」とは、相手に対して敬意を示すときに使われる言葉です。一目置くは、日頃からよく聞いたり使ったりする方も多く親しみのある言葉ではないでしょうか。功績や技量を認めるような場面で、“彼には一目置いている”などといった使い方をされています。今回はその「一目置く」について解説させて頂きます。
一目置くの意味とは
「一目置く」の意味は、自分より相手がすぐれていることに対して、敬意を示すことです。由来のところで詳しく説明しますが、この一目とは、囲碁からきています。この言葉は、自身と同じ立ち位置や自身よりも目下の人に敬意を示す際に用いられます。目上の人に対して一目置くという言葉は失礼にあたるので注意が必要になります。
一目置くの由来
「一目置く」という言葉は囲碁から来ています。囲碁と言えば、白と黒の碁石と、大きな碁盤があり、近年では11歳でプロ棋士になった小学生も話題になりました。一目置くとは、1つの碁石を、碁盤の木目に置くことから由来となっています。
詳しい由来として、囲碁や将棋などは、先攻の方が有利とされており、実力の低い方が先攻になることがほとんどです。そのため、実力の低い者は先攻として、初めに1つの碁石を置くことから、実力の高い者への敬意を示すという意味で一目置くと使われるようになりました。
一目置くの文章・例文
例文1.優秀な部下の彼には私も一目置いている。
例文2.彼の実力は、あの有名なOBも一目置くほどだ。
例文3.尊敬する上司に一目置いてますと言ったら、使い方が違って怒られた。
例文4.学生時代はエリートで一目置かれていた彼も、今となっては無職のニートだ。
例文5.上司のYさんは、新入社員の頃から一目置かれる存在だったらしい。
「一目置く」についての例文でした。人に敬意を示すときに使われます。
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一目置くの会話例
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君は後輩への面倒見もいいし、明るいムードメーカーだし、同期の中でも一目置いているよ。
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そんなことないよ、B君だって、すごく面倒見もいいし、頑張ってるじゃない。
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そんなこと言われたの初めてだよ。ありがとう。
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私も一目置いていたよ。
「一目置く」についての男女の会話です。お互いがお互いのことを一目置いている様子ですね。
一目置くの類義語
「一目置く」の類義語は、「敬意を払う」、「称賛する」などです。
一目置くまとめ
元々は囲碁から来ている「一目置く」という言葉ですが、目上の人や対等な立場から使う言葉で、目下の者が目上の者に使うことは失礼にあたるので注意が必要です。例えば、部下が上司のことを一目置いているなんて言ったら、とても上から目線になりますので、間違いのないように気を付けて使いましょう。