一視同仁(いっしどうじん)
皆さんは人々を平等に見ることができますか。人を平等に見るということはとても難しく、好きな人もいれば、嫌いな人もいるのは当然のことでしょう。人々を平等に見ることに加えて更には、一様に愛情を注ぐことができるのは一握りの人だけではないでしょうか。そんな人を表す言葉として一視同仁という言葉があります。今回は、一視同仁という言葉について意味や例文や由来などについて説明していきたいと思います。
一視同仁の意味とは
一視同仁は、差別せず、すべての人を平等に見て一様に仁愛をほどこすことを意味する言葉です。人種差別などが度々問題になる世の中ですが、このような言葉がもっと広まっていくとみんなの意識を変わって行くのではないでしょうか。
一視同仁の由来
一視同仁は、中国唐時代の思想家である韓愈(かんゆ)が記した原人に由来しているそうです。
一視同仁の文章・例文
例文1.みんなが一視同仁に人と接することができれば争いなど起こらないだろう。
例文2.彼には、人を差別する節があるため、一視同仁の考え方を知ってほしい。
例文3.あの教師は一視同仁で、どの生徒にも平等に愛情を注いでいるし、贔屓することがまずない。
例文4.一視同仁で戦争がなく、差別のない世界を望む。
例文5.一視同仁は難しいことだが、その考え方を尊重することは争いのない社会を実現するのに大切である。
これらから一視同仁という言葉は、平等に人をみて仁愛を施すさまを表すのには適していることがわかります。
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一視同仁の会話例
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最近、クラス内での喧嘩が絶えなくて嫌になってしまうよ。
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ね。みんなが一視同仁の気持ちを持てば、言い争うこともなくなるだろうに。
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でも考え方は人それぞれだし、全ての人を平等に見るってことがまず難しいよね。
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ホントだよね。そんなことができるなら今日争いなどなくなっているものね。
一視同仁は実現するのはとても難しいことであると思います。しかし、その考え方を大事にすることは大切だと思います。差別や偏見などをなくしていくことの一歩はまず相手のことを知ることかもしれません。
一視同仁の類義語
一視同仁の類義語には、「中正」「公平」「公平無私」「虚心」などがあります。
一視同仁まとめ
一視同仁にもあるように平等で誰にでも仁愛を尽くすということは現実とは程遠いことだと思います。それは人それぞれ苦手なことや得意なことは違いますし、才能や性格も違うからです。社会が人々を平等に管理しようとすれば技術の発展が促進されなかったり、経済状況が悪くなったりすることもあるかもしれません。だからこそ一概に一視同仁は大切であるとは言い切れません。しかし、差別や偏見をなくすことは必要なことではないのでしょうか。