「一言居士」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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一言居士(いちげんこじ)

皆さんは「一言居士」という四字熟語はご存知でしょうか。この四字熟語を聞いてどんな人物を想像されますか?「堅物そうなおじいちゃん」?または、「かしこい博士か学者」?でしょうか。
今回は、「一言居士」の意味、由来や類義語などを紹介していきたいと思います。

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一言居士の意味

「一言居士」の読み方は「いちげんこじ」または「いちごんこじ」と読み、ある性質を持った男の人に対し、少しさげすみのニュアンスを含んで表現する接尾語です。そして、「一言居士」とは「何かにつけて、ひとこと意見を言わずにはいられない人」を指す言葉です。「何かあるたびにいちいち口を挟み、うるさい人」といったニュアンスを持っています。

一言居士の由来

「一言居士」の「居士」とは、もともとは仏教用語から由来してい流とされ、資産家の家長を意味する梵語だったそうです。
さらに中国では「学識や高い能力があって仕官せず、在野に居る男の人」を指しており、日本では「出家せず在家のまま仏教の修行を行う男子」を意味しました。例を出すと、桃山時代に、茶道の始祖とされる千利休が、正親町天皇から「利休居士」の称号を与えられたことが知られています。また、江戸時代には剣や弓の達人なども「居士」と称されるようになっていきました。
さらに江戸期には、「居士」は男性が死亡した後の戒名につけられる名称となりました。こうした呼称が発展して、ある特徴を持った男性に対して、揶揄すような意味で「○○居士」と呼ぶ風潮が生まれたそうです。
また「ひとことこじつける人」という意味を人名になぞってつけた表現ともいわれます。

一言居士の文章・例文

例文1.父は一言居士な人で、何かと口うるさく言ってくる
例文2.彼は一言居士なところはあるが、言っていることは正しいので何も言えない
例文3.教授は学会では一言居士として知られていた。お金や権力には関心のない清廉潔白な男だった
例文4.水島君は一言居士な性格だから、自分の想い通りにならないと、1年の時からコーチや先輩になんでもズバズバいう男だった
例文5.私の父は私の進路ことになると一言居士なところが出てくる
相手の立場や状況を考えずに自身の思ったことをはっきり伝えること意味します。

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一言居士の会話例

  • 今日の会議の山下さん安定の一言居士だったね~(笑)

  • そうだよねー。部長に事あるごとに意見してたもんね。

  • しかも言ってることが正確だから何にも言えないんだよな。

  • うんうん。あの人には敵わないよ。

上司であってもはっきりと意見をする一言居士な同僚に感心する2人の会話になります。

一言居士の類義語

類義語には「一徹短慮」「頑固一徹」「漱石枕流」「一家言」「うるさ型」などが挙げられます。

一言居士まとめ

一口に「一言居士」といっても、人によってその人物に対する印象は様々なようです。話の腰を折るように、他人の会話にいちいち口を挟むような一言居士であれば周りの人に敬遠されてしまうかもしれませんが、各ポイントでしっかりと意見を述べ、その内容も正確であれば「しっかりした人」「ご意見番」として、周囲から認められ、頼りにされるのではないでしょうか。発言する際は場の空気をしっかり読んで話すことが重要になります。

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