「一陽来復」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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一陽来復(いちようらいふく)

一陽来復とは冬が終わり、春が始まる事を意味して、意訳では悪い事が続いたあとに物事は良い方向に向かう事を指しています。一陽来復は一般的に多く使われる言葉ではありませんが、歴史的な背景がある言葉ですから、正しく意味を理解しておきましょう。一陽来復の意味や由来、例文、類義語、対義語についてわかりやすく解説をしていきます。

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一陽来復の意味とは

一陽来復の意味とは、「冬が終わり、春が始まること」を意味しています。また、寒くて辛い冬が終わり暖かい春が来る幸せなイメージから「悪いことが続いた後で、ようやく物事が幸運に向かう様」も意味し、その他には「陰暦の11月」、「冬至」も意味しているようです。

一陽来復の由来

「一陽来復」の由来は、「易経」に繋がります。「易経」は中国における周の時代(紀元前1046年頃 – 紀元前256年)の占いの理論、方法を説明した本です。その本の「地雷復」という冬至を意味する項目に一陽来復の由来になった文が記載されています。

「又五月、姤卦(こうか)に一陰始めて生(しょう)ずるより、此(ここ)に至りて、七爻(しちこう)にして、一陽來復す。」
要約すると、「旧暦5月の夏至に陰が生じて、冬至になり、7ヶ月経ち、陽が戻ってきた」という意味です。
そもそも陰と陽とは、「宇宙の全てを作った2つの相反した性質を持っている気」のことを指していて、能動的なものを陽、受動的なものを陰としています。たとえば、日・春・朝など、プラスの印象を与えるのが陽で、一方で、月・冬・夜などマイナスな印象を与えるのが陰です。
1年で最も陽が短く、暗い陰が極まる冬至を起点として再び暖かな陽が戻ってくる、そういったことが由来になって一陽来復の意味が形成されたようです。

一陽来復の文章・例文

例文1.寒い冬も終わり、一陽来復の春が来る。
例文2.うまくいかないことが続くので、一陽来復を願う。
例文3.一陽来復のお守りが神社でもらえますよ。
例文4.辛い手術を乗り越えた。これで一陽来復、いいことも起こるはずだ。
例文5.苦しい日々でも、一陽来復して周りの人たちが応援してくれはじめた。
「一陽来復」は「一陽来福」と書かれることもありますが、本来の表現とは異なるようです。特に「復」は、「陰暦11月」や「冬至」のことを指しますので、「福」だと違った解釈になってしまいます。

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一陽来復の会話例

  • やっと寒い冬も終わりを迎えて暖かくなり始めたんじゃない?

  • そうね。今年の冬もあっという間で気づいたら春が近づいていて嬉しいわ。

  • ただ今年はコロナウイルスが流行ったりしているから、せっかくの卒業式が中止になったりもして悲しかったよね。

  • ほんと…一陽来復して活気のある春になればいいと思うわ。

今年はコロナウイルスの影響で様々な影響が出ていますね。予定していたイベントが中止されることも多いようです。

一陽来復の類義語

一陽来復の類義語で「苦尽甘来」「起死回生」「捲土重来」があげられます。どちらもニュアンスは少し違いますが「悪い状況が以前のような良い状態に立て直されること」という意味です。

一陽来復まとめ

「一陽来復」、春の訪れを感じさせるこの季節にぜひ会話の中で使ってみてはいかがでしょうか。古き良き昔の言葉を知ることによって今まで以上に日本の四季を素敵に感じることができるかもしれないですね。

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