七転八倒(しちてんばっとう)
「八回倒れて、七回転ぶ」と書くとなんだか間の抜けた感じの言葉に聞こえるかもしれませんが、これはひどい状況を表した言葉となっています。
「誰かが七転八倒している状況」なんて、誰しも見たくない状況であるとすら言えるかもしれません。
今回はそんな「七転八倒」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
七転八倒の意味
七転八倒という言葉は「転んでしまっては起きて、起きては転んでを繰り返しているその様。また、そのように激しい痛みなどによって酷く苦しみ転げ回っている様子」を表した言葉となっています。
七転八倒の由来
七転八倒という言葉の由来は中国の故事の中に出てくる「七顛八倒」という、世の中が乱れてしまっているその様を表した言葉が元になっているとされています。この言葉における「七」や「八」といった数字は「それだけ多くの、何度も」といった形で用いられている意味となっています。
七転八倒の文章・例文
例文1.彼が七転八倒している。
例文2.苦しい。これは七転八倒しないでいられるものではない。
例文3.七転八倒している。大丈夫かあの人?
例文4.どうすればこの七転八倒の地獄のような状況を乗り越えられるだろうか。
例文5.何時間も七転八倒するような状況に陥っていたが、ようやくその状態から抜け出せたようだ。
七転八倒とはいわば暴れている、暴れるような慌ただしさを表した言葉であるため、できれば使うような状況には出くわしたくないものですよね。
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七転八倒の会話例
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いやーこの間大病にかかって七転八倒してしまいました。
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大丈夫でしたか?!
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まあ幸い後遺症なんかは残らず済んでよかったです。
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後遺症残る可能性があったほどだったのですね。
七転八倒するような大病なんて誰もかかりたくはないものですよね。
七転八倒の類義語
七転八倒の類義語として、「四苦八苦(しくはっく)」、「艱難辛苦(かんなんしんく)」などが挙げられます。
七転八倒まとめ
挑戦的で、アクティブで、様々なものと関わり、様々なものを抱えている人ほど、七転八倒するような状況に陥ることはよくあることかもしれません。ただ、痛みにも慣れというものが存在するように、そんな様々な七転八倒するような経験をしている人ほど、どんな絶望的な状況も乗り越えられる、確固たる自信を身に付けることができるものでもあるかもしれません。