「万事休す」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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万事休す

「万事休す」という言葉は、誰もが聞いたことがあると思いますが、決して好ましい状況ではありません。その意味や由来、使い方について分かりやすく解説をしていきます。

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万事休すの意味とは

万事休すとは、これ以上打つ手がなく、お手上げだという時に使う言葉です。その意味以外の解釈はないので、何も難しい言葉ではありません。

「万事休すだ」、「正に万事休す状態」などという形で使われる言葉で、色々な事柄に対して、それが「もうどうにもならない」という意味で用いる言葉です。冗談めかしく使うこともありますが、本来の意味はこのように、それ以上悪くはならないという状況です。その為、どのような事柄でも、この「万事休す」となってしまうことだけは避けたいものです。

万事休すの由来

万事休すの由来は、全二十四の句からなる「老熱」という白居易の漢詩の中からです。「酒に酔ってしまうと心が満ち足りて、万事が休止したように感じられる」と訳すことができる一文があり、この「万事」が「休止」から、「万事休す」という言葉になりました。
このように、出典では、お酒によって「万事休す」になってしまうことがあるという意味合いですが、「万事休す」という言葉としては、どのような事柄に対して使っても構いません。もう回復は不可能だという解釈でいいでしょう。

万事休すの文章・例文

例文1.ここまで状況が悪くなると、もはや万事休すだろう
例文2さっき確認してきたが、もう万事休す状態としか言い様がない
例文3.万事休すだと思われたが、もしかしたら何とかなるかも知れない
例文4.それをやってしまっては、万事休すになる可能性がある
例文5.最悪でも万事休すということだけは避けなければならない
万事休すだと思った場合でも、場合によっては、そこからの逆転があるかも知れません。逆に考えると、それ以上悪くはならない状況のことなので、そこからまだ何か行える場合には、最後まで足掻いてみることも大切です。

ただし、もう何をすることもできない「完全に終わった」という意味で使っている場合には、その限りではありません。「万事休す」という言葉だけでは、そのどちらなのかの判断までは難しいことが多いです。

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万事休すの会話例

  • そういえば、あのプロジェクトはどうなった?

  • 現行商品の新型モデルの件?

  • そうそう、動き出したって聞いたけど?

  • 部品の調達ができないことが分かって、そこで万事休す。結局廃案になりましたよ。

プロジェクトごと廃案になってしまったほどなので、ここで使っているのは、先に挙げた「完全に終わった」という意味での「万事休す」だと解釈できます。ビジネスではあまり使われない表現ですが、どうしようもなくなったという時に、この会話のような形で見聞きすることがあります。

万事休すの類義語

「万事休す」とよく似ている、「万策尽きる(尽きた)」という言葉があります。文字通り、全ての策が尽きてしまったという意味で、それ以上できることがなくなってしまった時に使います。

その「できることが何もなくなった」という解釈から、こちらの言葉の場合、「万事休す」のように、そこから逆転できることはまずないと考えていいでしょう。よく似ている意味ながら、そこがこの2つの言葉の違いです。よって、もう何もできることがない「万事休す」は、「万策尽きた」と言い換えていいでしょう。

万事休すまとめ

万事休すは、そうはならないに越したことはありませんが、もしそのような状況になってしまっても、まだ何かできることがあるかも知れません。それさえないのが類語になる「万策尽きた」という状態だと覚えておきましょう。

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