「万難を排して」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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万難を排して(ばんなんをはいして)

「万難を排して」とは「どんな困難があっても(行う)、何が何でも(実行する)」という意味です。困難や問題があると理解した上で、それでも試練を乗り越えて共にイベントなどを開催しようや盛り上げようという表現です。砕けて言うなら、日本人らしいやや遠回しながら同調を求める言葉といったところです。よって、改まった場や学校行事のお知らせなどで多々使われる表現でもある「万難を排して」の解説をさせて頂きます。

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万難を排しての意味とは

「万難を排して」の意味は以下の通りとなります。
(1)どんな困難があっても。
(2)何としても。必ず押し通す。
(3)困難や障害を押しのける。
”万難”は「様々の困難」「あらゆる障害」、”排する”は「押しのける」「退ける」「押し出す」で、上記の様な困難や苦難を乗り越えるという意味合いが多くなります。従って、基本的にはポジティブな面での使い方ですが、丁寧なお願いとして不特定多数に参加を促す場合などに多用される形式的な文句の一つでもあります。代表的なのは「万難を排してご参加ください」で、これは丁寧ながらも出来るだけ参加をする様に促しています。また、最近では東京五輪に関して用いられる事が多く、「万難を排して開催を目指す」といった形が自然と多くなっているようです。よって、困難があるのは承知していますが、克服し乗り越えて実行しようという強い決意や押し通す気概を感じさせる言葉が「万難を排して」です。穿った見方なら、上の立場の者が物言いはソフトだが無言の圧力を掛けているとも解釈でき、あまり好まない表現と毛嫌いする人も一方では多いのではないでしょうか。他の使い方としては、「万難を排して協力する」「万難を排して目的を達成」といった形があります。

万難を排しての由来

「万難を排して」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、”万難”は室町時代の伊勢本系統の国語辞典の一種「文明本節用集」などに文言が記されています。

万難を排しての文章・例文

例文1.万難を排して東京五輪の関係者は開催を願う。
例文2.新人なので飲み会には、万難を排して参加致します。
例文3.万難を排して参加者を熱烈歓迎します。
例文4.遠方から親友の結婚式に万難を排して駆けつけた。
例文5.我が子の不祥事は、万難を排して絶対にもみ消す。

「万難を排して」を五輪開催、新人の飲み会返事などで使った例文です。

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万難を排しての会話例

  • 来週の町内会の集まりどうする? 参加する?

  • 私その日、仕事なの。あなた代わりに行ってきてよ。

  • 俺一人で出席するのは、ちょっとなー。でも、万難を排して参加をするようにって促されているし…。どうするものやら。

  • じゃあ、仕事の調整ができるか工面するので、明日まで待ってちょうだい。

町内会の集まりに参加するかどうかで、夫婦が会話をしています。

万難を排しての類義語

「万難を排して」の類義語には、「万障お繰り合わせ」「是が非でも」「石にかじりついても」などの言葉が挙げられます。

万難を排してまとめ

「万難を排して」は困難や苦境を乗り越えるという意味で、問題山積みながら開催を目指す大会関係者などが用いたりする言葉です。要するに主催者側が参加するよう要請を促すので、地域や学校行事などに強制ではないが限りなく出席を求める際に「万難を排してご参加ください」として用いたりします。

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