三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)

「三つ子の魂百まで」とは「3歳頃までに形成された性格や考え方は大人になっても変わらず残り続ける事」です。もちろん一概には言えませんが、子供の頃に優しい人は大人になっても優しく、逆に悪い性格だと大人になってもそのままな事から、人の本質は幼少期に形成されるのでその後は何があっても変わらないそうです。だからこの時期を大切にして、真人間に育てる必要があるのです。

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三つ子の魂百までの意味とは

「三つ子の魂百まで」の意味は以下の通りとなります。
 (1)幼い頃の性格はその後成長して年齢がいくつになっても変わらない喩え。
 (2)教育を受け様々な経験を積んでも、幼い頃の性格や考えは根強く残るという事。
 (3)3歳ぐらいまでに人格や性格が形成される事から、この時期を大切に育てるという教え。
”三つ子”は「1回の出産で生まれた3人の子供」「3歳の子」「幼い子」、”魂”は「精神」「心の活力」「思慮」「素質」「心の働きをつかさどるもの」、”百”は「百歳の略」で、「幼い頃の性格などは百歳になっても変わらない」とする喩えや考え方が「三つ子の魂百まで」です。これはいくつかの解釈が可能で、人間というのはどんなに成長をしても3歳ぐらいまでに受けた影響が最も強いようで、この時期で人格や性格が形成され百歳まで続くとされています。ですから、子育てではこの時期が最も大切とされ、科学的にも人格形成の大半が完成すると証明されています。他にもこのぐらいの年齢がいちばん子供らしくて可愛いので、両親等々の嬉しい気持ちの表れでもあります。一方では、性格が悪い人などに嫌味として幼児期を知らなくても断定的に「三つ子の魂百まで」と使う事もあるので、良い意味と悪い意味の両方で使われる言葉です。また、幼い頃に習得したものなどに使用するのは誤りで飽く迄も性格や考え方で使用するのが正しい使い方になります。

三つ子の魂百までの由来

「三つ子の魂百まで」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては近代日本の思想家・辻潤の著書「絶望の書」(1930年)などに文言が記されています。

三つ子の魂百までの文章・例文

例文1.三つ子の魂百まで、彼女が素晴らしいのはきっと幼い頃に培ったものなのだろう。
例文2.コメンテーターなどで間違いを得意気に語る者の醜悪さを見る度に、三つ子の魂百までなんだと納得させられる。
例文3.有りがちだが警察官や教師の子供が将来は親と同じ職業に就くのは三つ子の魂百までで、それだけ幼少期に強いインパクトがあったのだろう。
例文4.そそっかしい性格は大人になっても直らず、我ながらに三つ子の魂百までは的を得ていると思う今日この頃。
例文5.幼馴染と偶然再会したら、互いに「まったく変わらない」と言った後に「三つ子の魂百までだ」と笑い合った。
「三つ子の魂百まで」を使った例文となります。

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三つ子の魂百までの会話例

  • 質問者アイコン

    久しぶりー。俺の事覚えているよね。

  • 回答者アイコン

    もしかして…、隣に住んでいた○○ちゃん? うそ、本当に!

  • 質問者アイコン

    10年振り、いやそれ以上か。でも、お互いに変わらないね。俺は一目で分かったよ。

  • 回答者アイコン

    私はもうすっかり老け込んだわよ。でも、○○ちゃんはあの頃のまま、ひょうきんな性格でほっとした。三つ子の魂百までって、本当なのね。

偶然再会した幼馴染み同士の会話となります。

三つ子の魂百までの類義語

「三つ子の魂百まで」の類義語には「雀百まで踊りを忘れず」「雀百まで踊り忘れぬ」「病は治るが癖は一生治らぬ」「頭禿げても浮気はやまぬ」などの言葉が挙げられます。

三つ子の魂百までの対義語

「三つ子の魂百まで」の対義語には「朱に交われば赤くなる」「孟母三遷」「近墨必緇」「麻に連るる蓬」などの言葉が挙げられます。

三つ子の魂百までまとめ

幼い頃に受けた影響は大人になっても根強く残り、その後の人生を左右するといっても過言ではなと説いているのが「三つ子の魂百まで」です。文字通り、3歳までに培った性格や考え方は百歳になってもそのまま残り、それぐらい幼少期というのは人格形成で大事な時期なのです。

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