「上げ膳据え膳」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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上げ膳据え膳(あげぜんすえぜん)

「上げ膳据え膳」とは、全てのことを他人にしてもらえることで、何もすることなく楽をしている状況のことです。亭主関白のように家や会社で偉そうにしていて何もせず、何でも任せっきりである上司や家主などをドラマや映画で見ることもあると思います。そんな自分では何もせずに他人に何でもしてもらって楽している様子のことを表す「上げ膳据え膳」について解説していきます。

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上げ膳据え膳の意味とは

上げ膳据え膳の意味は、自分は何もしていなくても他人が全てのことをしてくれるため楽をしている状況を表すことです。少し高級な雰囲気の外食や、旅館の夕食などでは、自分は席に座っているだけで、料理も出てくるし片付けもしてもらえると思いますが、上げ膳据え膳とは、その様子からきた言葉です。この言葉は、手を動かさない人や何もしない人に対しての嫌味をこめて揶揄する際にも用いられます。昔は男性は仕事をして女性は家事をするという風潮がありましたが、現在では共働きも増え、家事も分担するのが多くなっており、家庭内で上げ膳据え膳ということは比較的傾向にあるようです。よく「上げ膳下げ膳」と間違えられることがありますが、正確には「上げ膳据え膳」が正しいので、間違えないよう注意が必要です。

上げ膳据え膳の由来
意味のところでも少し説明しましたが、昔は亭主関白というのが多く、男性は仕事をして、女性は主婦として家事を行うというのが主流でした。そのため、夫である男性が帰宅すると、妻は座っている夫の元に食事を出し、食事を終えると片付けも行うというのが多く、それが上げ膳据え膳の由来となっています。因みに、「上げ膳」とは机の上の膳を片付けること、「据え膳」とは机の上に膳を提供することです。

上げ膳据え膳の文章・例文

例文1.今の時代、若い人に上げ膳据え膳は通用せず、飲みに行っても上司が手酌をしている光景は珍しくない。
例文2.いつも人にやらせてばかりの上司の偉そうな態度は、部下から秘かに上げ膳据え膳と揶揄されている。
例文3.母の息抜きは、たまに旅行に行って上げ膳据え膳で楽をすることだ。
例文4.祖父は上げ膳据え膳でいつも祖母に任せっきりだ。
例文5.客とはいえ、家に遊びに来て上げ膳据え膳で何もしなすぎるのは印象良くない。
上げ膳据え膳は、何もしない人への嫌味など、あまり良くない意味で使われることも多い言葉です。

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上げ膳据え膳の会話例

  • この間、取引先の社長の接待で料亭に行ったんだけど、あまりにもお店や私に気を遣っていて見習うことが多かったよ。

  • それは素敵な社長だね。

  • 社長ともなると、みんな上げ膳据え膳で偉そうにしてるイメージだったから、ガラッと印象変わったよ。

  • そんな社長だから、きっと部下からの人望も厚くあれだけ大きな会社になったんだね。

取引先の社長について話をしている様子です。

上げ膳据え膳の類義語

上げ膳据え膳の類義語は、いつも配慮してくれる人に対して感謝の意を持つ「至れり尽くせり」や、下座にも置かないくらいに丁寧に扱うという意味の「下にも置かない」があげられます。

上げ膳据え膳まとめ

上げ膳据え膳とは、全て他人にしてもらい、自分は何もしなくても良い、または何もせずに楽をしている状態のことでした。何もしていない人に対して揶揄する意味でも用いられている言葉になるので、使い方には注意が必要です。いつも上げ膳据え膳しているという人は、たまには旅館や料亭などで上げ膳据え膳してもらって息抜きをするのも良いかもしれないですね。

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