「下手の大連れ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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下手の大連れ(へたのおおづれ)

外を歩いているとやけに横に広がって歩いている若者の集団を見かけませんか。大勢でいる時は威勢の良い彼らですが、一人の時は意外と大人しかったりもします。彼らのような人間のこと、少し嘲笑うような意味で「下手の大連れ」と表現することがあるのですが、具体的にはどのような意味で、どういった使われ方をするのでしょうか。そこで今回は、「下手の大連れ」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。

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下手の大連れの意味

「下手の大連れ」とは、能力の無い者がどれだけ大勢揃っていても、何の役にも立たないという意味です。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉があり、こちらは「凡人であっても三人もいれば何か良いアイデアが浮かぶはずだ」というある種ポジティブな意味で使われますが、今回の「下手の大連れ」は、完全にネガティブな意味でのみ使用されます。

下手の大連れの由来

この言葉を構成する文字からすぐに分かるように、「下手(能力が低い)」な人間が「大連れ(大勢揃う)」になっても何の役にも立たないということから、上記のような意味の、「下手の大連れ」という言葉ができました。

下手の大連れの文章・例文

例文.1彼らはサッカーの初心者ばかり集めて、まさに下手の大連れだ。
例文.2下手の大連れとは言ったもので、彼らがどんなにもがいてもその一人の達人には敵わなかった。
例文.3その伝説の武将の前では、兵士が何人いようと下手の大連れである。
例文.4父は広がって歩く若者たちを見て、下手の大連れだと嘲笑った。
例文.5下手の大連れとは言ったものの、あまりの数に少し圧倒されてしまった。
諸葛亮孔明は巧妙な作戦の数々で、敵部隊の足掻きなど下手の大連れだと残酷に知らしめていました。

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下手の大連れの会話例

  • 昨日、幼稚園児五人対ボクでサッカーの試合をしてみたんだ。

  • 相手が五人は流石にキツくない?で、どっちが勝ったの?

  • ちょっと大人気ないけど、僕が勝ったよ。

  • あら、流石に五人もいたら何とかなるかと思ったけど、やっぱり下手の大連れだったんだね。

下手の大連れとは言いますが、自然界では小さな動物が集団となって大きな動物を倒すことはよくありますよね。

下手の大連れの類義語

「下手の大連れ」の類義語には、「船頭多くして船山に上る」「役人多くして事絶えず」「家を道端に作れば三年成らず」などが挙げられます。

下手の大連れまとめ

今回は、「無力な者がどれだけ多く集まっても大した役には立たない」という意味である、「下手の大連れ」について解説しました。能力がないからこそ、大勢の人と団結して一つの物事に立ち向かうという考え方を真っ向から否定するのが、今回の「下手の大連れ」という言葉です。どちらが良い悪いではなく、他人と協力しあうことは大事だが、各個人でのレベルアップも常に目指して精進すべきだと、前向きに解釈するのが良いのではないでしょうか。

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