「不束者」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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不束者(ふつつかもの)

「不束者ですが、これからよろしくお願いします。」清楚な美女が、嫁ぎ先にておしとやかにお辞儀。
「不束者」といえばそんな場面が目に浮かびますが、実際の意味を知っていますか?本当の意味を知ったら、もしかしたら女性だったら今後使うのをためらってしまうかも・・・。
この記事では「不束者」の意味や由来を説明します。

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不束者の意味とは

「不束者」の読み方は「ふつつかもの」です。意味は「気が回らない、粗相が多い、行き届かない」という意味。現在では相手に向かって「不束者」と言うことはほとんどなく、普通は自分や親族をへりくだって言う時に使います。
プロポーズされた女性が「不束者ですが・・・」と言ったり、ビジネスでへりくだった言い方をする際に「不束者ですが」と言ったりします。

不束者の由来

さて、不束者の由来です。実は、「不束」とはもともとは誉め言葉でした。
元々不束の語源とされています。つまり、不束者には「太くて丈夫な人」という意味があったのです。
しかし、時代によって美の流行は変わるもの。平安時代に入り、「細い方が美しい」という現代の美的センスが入ってきました。この頃から「不束」は誉め言葉ではなく、「不格好、無精者」というようなマイナスのイメージへと変わります。
これが現代の「気が利かない、頑固」という意味へと転じたのです。
以前ならば「不束者ですが」は「私は太い」という意味だった、というのは面白い話ですね。女性ならば、うかつに口にはしたくない言葉です。

不束者の文章・例文

例文1.不束者ですが、これからよろしくお願いします
例文2.不束者ですが、精いっぱい頑張ります
例文3.不束者なので、どうぞご指導よろしくお願いします
例文4.不束者の無作法をお許しください
例文5.不束者ですが、かわいがってくださるとありがたいです
「不束者ですが」と自分を指して使うのが一般的です。

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不束者の会話例

  • 息子の嫁に来てくれた事を、本当に一家そろって感謝しているんだ。ありがとう。

  • いいえ、こちらこそ・・・。私もお嫁に行くのはすごく緊張していましたが、こうして皆さん優しくしてくださって、本当に安心しています。

  • どうか、実の両親と思って、これからも仲良くしてほしい。

  • 不束者ですが、こちらこそよろしくお願いします。

上記の会話は、お嫁さんと義理のお父さんの会話です。まさに「不束者」の鉄板の使い方ですね。

不束者の類義語

不束者の類義語としては「若輩」「未熟者」「至らない者」などが挙げられます。いずれも、自らを「若い者、未熟なもの」としてへりくだる言い方です。「若輩ですが」「未熟者ですが」「至らない者ですが」「まだまだ至りませんが」などの使い方ができます。

不束者まとめ

ここまで、「不束者」の使い方を見てきました。以前と今でまったく意味が変わってしまった珍しい言葉ですね。

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