不知火(しらぬい)
「不知火」は九州の有明海と八代海の沿岸で見られる蜃気楼を意味しています。一般にはあまり聞きなれない言葉ですが、日本の風流な一面を表す言葉ですので、しっかりと覚えておきましょう。なかなか見られない現象のようですので、もし見ることができたらかなりの幸運といえるでしょう。今回は「不知火」について詳しくご紹介していきます。
不知火の意味とは
「不知火」とは、真夏に九州の有明海と八代海の沿岸で見られる光の異常現象のことを言います。
この海の夜では水面と大気の間に温度差が生じて、漁船の漁火(いさりび)が無数に光を屈折させて明滅する一種の蜃気楼のような大気光学現象のことです。
余談ですが、江戸時代までは不知火は妖怪といわれていて、不知火の見える日には漁に出ることを禁じられていたそうです。
一説では、海の龍神が灯している怪火(かいか)と呼ばれることもあったそうです。
不知火の由来
「不知火」は、何ものかわからない「不知」と、火の玉を表す「火」で、「不知火」と呼ばれ恐れられていました。
不知火の文章・例文
例文1.夜に不知火が見えたら、海には近づいてはいけません。
例文2.不知火の海には龍が住んでいて人が近づくと喰われてしまう。
例文3.海の蜃気楼を見たら、それは不知火かもしれない。
例文4.不知火が浮いて漂う絶景を見た。
例文5.不知火という妖怪の正体は光の屈折現象であるため、妖怪というものは存在しない。
この世には妖怪がいると信じています。
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不知火の会話例
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真夏だから熱いねー!今夜海を見に行こうよ。
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いいね!けど、おばあちゃんに夜の海には妖怪がいて、光を見たらすぐに逃げるんだよって言われて怖いんだ。
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あ、それはたぶん不知火って言って、漁船が出す漁火が光の屈折現象で見えるものだよ。
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そうなの?よく知ってるね。それなら安心して海で遊べるよ。
夜の海は危険ですのでなるべく入らないようにしましょう。
不知火の類義語
「不知火」と関連する言葉には「蜃気楼」「ミラージュ」「龍燈」「空中楼閣」などがあります。
不知火まとめ
今回は「不知火」について詳しくご紹介しました。昔では妖怪とされていたり、龍の炎と信じられてきたことに驚きました。今では、そういった超常現象も化学の進歩で解決できるかと思いますが、やはり妖怪は存在してほしいと思っております。それと、不知火は死ぬまでには見てみたいものですね。