不織布マスク(ふしょくふますく)
現在では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、不織布マスクを着用したことある人がほとんど思いますが、不織布マスクの歴史は古く、明治時代まで遡ります。ですが、不織布マスクが一般に習慣化されたのは2000年に入ってから以降だと言われており、なぜ習慣化したのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。そこで、明治時代からある不織布マスクがどのような経緯で一般化されたのかなどを詳しく解説していきます。
不織布マスクの意味とは
「不織布マスク」とは、使い捨てマスクと言われるフィルター性能が高い不織布素材のマスクのことです。明治時代にマスクが登場した経緯ですが、当初は工場用のマスクとして粉じん(粉塵・ふんじん)を防ぐために利用が始まりました。当時はマスクの裏側に糸状の金属が取り付けられ、その金属のフィルターを通すことで汚れた空気をきれいにする仕組みでした。その後、スペイン風邪の流行をきっかけに普段の生活にも普及するようになりました。しかし当時のマスクの値段は30銭、現在で表すと300円以上する高価な物で、当時の平均給料が8円〜9円だったため、全員が着用できるほどではありませんでした。2000年以降にマスクの習慣が一般化した理由の一つは、花粉症の流行と新型肺炎SARSが世界的に流行し、空気感染の予防意識が一気に高まったことにあります。そこで、一般的にマスクを普及させるために不織布マスクが登場します。「不織布」とは、織ってない布のことで、繊維を化学処理や熱処理で絡ませたり接着したりしています。不織布マスクは繊維の素材や太さを変えることで、強度やきめの細かさを自由自在に操ることができ、マスクに求められる粒子捕集性をより強められています。また、飛散防止効果の実験結果でも不織布、ポリエステル、綿の3種類で比較したところ、不織布マスクが他の素材のマスクに比べ除去性能が高いことがわかっています。不織布の定義はアメリカのASTM、日本ではISOで決まっており、繊維状構造物で接着剤や科学的に機械的に繊維を絡ませたり、くっつけたシートやバット状のものと定められています。そのため、「織らない布=不織布」は織ったり編んだりせず、水の圧力で絡ましたり、接着剤でくっつけると不織布になります。
不織布マスクの由来
不織布マスクの由来ですが、冒頭にも述べているようにマスクの歴史は明治時代から始まります。金属の切断・研磨・溶接作業や鉱石の採取や鉱石の加工業などの、工場で働く人たちの粉塵を吸い込まないようにするために作られたのがきっかけです。その後、スペイン風邪や花粉症などが流行りマスクの普及を後押ししました。不織布マスクが出回ったのは、2001年頃に医療向けであった使い捨て不織布製を一般向けに販売したのが始まりです。
不織布マスクの文章・例文
例文1.オシャレで種類が豊富なウレタンマスクを使っている人が多いが、不織布のマスクの方が飛沫防止には長けてます
例文2.不織布マスクと他素材のマスクとの飛沫防止効果の違いに驚きました
例文3.繊維を化学処理や熱処理をして作られたのが不織布マスクです
例文4.最近は、呼吸のしやすい不織布マスクがたくさんあります
例文5.今となっては不織布マスクはなくてはならない存在になっています
不織布マスクという言葉を使った例文です
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不織布マスクの会話例
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最近は会社や病院に入る時は、不織布マスクでないと注意されることが多くなりましたね
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やはり飛沫感染の防止に長けているのは不織布マスクという実験結果も出てますし、皆が集まる施設は厳しくなっているんですね
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ウレタンの方が顔にフィットして好きですが、最近は私も不織布マスクを使い始めました
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そうなんですね、私も家族全員で不織布マスク使っていますよ!
電話で不織布マスクについて話していの会話例です
不織布マスクの類義語
不織布マスクの類義語は、「不織布製マスク」や「不織布タイプマスク」があります。
不織布マスクの対義語
不織布マスクの対義語は、不織布とは織らない布=不織布となるので、「ウレタンマスク」などのマスクが挙げられます。
不織布マスクまとめ
不織布マスクは、水の圧力で絡ましたり、接着剤でくっつけたりなど化学処理や熱処理で、織らずに繊維を固めたものを不織布と言います。不織布を使用したマスクは他の織った素材のマスクよりも飛沫の防止が高いということがわかっています。