「且つ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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且つ(かつ)

「且つ」とは「2つ以上の物事が並行で進行していたり、後から付け加える際の表現」です。「…且つ…」や「…尚且つ…」という言葉は社会に出ると見聞きする頻度が極端に増えますよね。特に上司などは部下へのミーティングやアドバイスや説教などで何かと「…且つ…」を使う人が多く、ある種のお気に入りのフレーズとなっているところがあります。言葉を短くしても印象深く記憶に残せられる気がするので「且つ」を多用するのでしょう。

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且つの意味とは

「且つ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)2つの行為が事柄が並行して行われる事で、「…且つ…」や「且つ…且つ…」という形になる。
 (2)ある事柄に他の事柄が加わる状態。
 (3)ちょっと。僅かに。さらに。
 (4)その傍から。直ぐに。
”且”は「かつ」「さらに」「一方で…をして一方で…をする」「暫く」「ひとまず」で、そこから「且つ」は上記のような意味を持つ言葉です。「その上でまた」といった意味の「尚且つ」の形が有名ですが、「且つ」という形も同じく有名ですし、また平仮名表記で使う事も多いです。例えば「彼は顔が良く、且つ性格も良い」や「よく働き、且つよく遊ぶ」といった使い方で、要するに最初と最後はやや相反する事を持ってきて強調するのに「且つ」は接続詞として役立っています。ですから大変便利な言葉で区切らずに2つの文を1つにするなど、「且つ」があるのでスムーズな流れとなるのです。一方ではあまり多用しても読み辛いので、ある程度の回数や条件などを決めてここぞという場面で用いると効果的でしょう。また、ちょっと・僅か・その傍からといった意味もありますが、これらは古語的表現が強くなり、現代においてはあまり使われませんし意味も通じない事が多いです。

且つの由来

「且つ」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代初期の勅撰歌集「古今歌集」などに文言が記されています。

且つの文章・例文

例文1.息子には子供の頃から良く遊び且つ良く学べと教えてきたら、中学から不登校になり高校進学もせずにニートから半グレになって最後は特殊詐欺の出し子逮捕され、自分の育て方が間違ったと反省をどれだけしても人生は戻ってこない。
例文2.日本は先進国で且つ衰退国家である。
例文3.どれだけ支持率が低下し且つネットには増税メガネというスラングが溢れても、結局は選挙をすれば与党の圧勝で、その後には更なる増税の波が待っているのだからメガネを怒らせた庶民は震えて待つ事にしよう。
例文4.彼女は野性的で且つお淑やかな雰囲気も漂わす。
例文5.アル中でカラオケ好きな連中は週末や給料日を理由に、今日は大酒を且つ飲み且つ歌うのだから、1日で肝臓と喉の両方をやられそうだ。
「且つ」を使った例文となります。

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且つの会話例

  • 今日の夕食は何がいいって? そうだねー、俺はトンカツが食べたいな。

  • トンカツもいいけど、私は今日はラーメンが無性に食べたいのよね。

  • トンカツとラーメンかー…。それならトンカツ且つラーメンで、トンカツラーメンにしない?

  • えー、作るの面倒だって。それよりトンカツは同じ豚肉なんだから、普通にチャーシュー麺を食べに行こうよ?

夕食に何を食べるかという夫婦の会話です。

且つの類義語

「且つ」の類義語には「併せて」「尚又」「加えて」「合わせて」「尚且つ」「さらに」「及び」などの言葉が挙げられます。

且つの対義語

「且つ」の対義語には「又は」「除く」「省く」「除外」「ではなく」「ではない」などの言葉が挙げられます。

且つまとめ

複数の物事が並列する際や付け加える表現となるのが「且つ」です。何かと別の何かの間に副詞「且つ」を入れるとさらに強調された文章になり、また単純に言葉としてのインパクトがあるので印象に残りやすくもなります。「さらに」や「一方で」を「且つ」に置き換える使い方が多くなり、使い手の個性や考え方次第のところもありますが、2つ以上の物事をプラスさせる便利な表現となっています。

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