「亀の甲より年の功」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)

「亀の甲より年の功」とは「年長者の意見は経験から来るものなので大事に聞いて従うべき」という事です。何かを知らない時は年長者の助言に従うべきともなり、それぐらい長年生きた経験から学んだ事は若い人にも役立つのです。現在は若い人の意見が正しく、年寄りを老害と否定する意見もありますが、結局は社会の仕組みを作っているのは年長者でありその意見は無視できないのです。そんな当たり前の仕組みを再認識させる「亀の甲より年の功」の解説となります。

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亀の甲より年の功の意味とは

「亀の甲より年の功」の意味は以下の通りとなります。
(1)年上の人の言葉は経験に裏付けされているので聞くべきであるとする、年上を敬う言葉。
(2)亀の甲羅よりも年長者の経験の方が有り難いとして、そこから、年長者の経験は貴重で大事にすべきという教え。
(3)年長者には若者にはない経験や知恵があると称賛する言葉。
(4)「亀甲より年の功」「亀の甲より年の劫」とも書き同義。
”亀の甲”は「亀の甲羅」「”甲”は”功”と発音が同じで用いられ深い意味はない」、”年の功”は「年を重ね経験豊富になる」「経験の力」となり、仏教の教えでは亀は極めて長い時間をかけて仏になるが、人間も同様に長い年月をかけて知識や知恵を身に付けるので、それを蔑ろにするのは良くないという教えが「亀の甲より年の功」です。よって、何十年も生きた年長者が言う言葉には重みがあるので大切にすべきと解釈できます。年長者を経験ある優れた者とするなら、第一人者・ベテラン・名人・巨匠・老練・開拓者なども同じような意味合いとなります。

亀の甲より年の功の由来

「亀の甲より年の功」の由来は残念ながら不明です。江戸時代から使われ始めたとされていますが、それ以上の詳細は分かっていません。文献としては、劇場音楽の浄瑠璃「嫩㮤葉相生源氏」(1773年)などに文言が記されています。

亀の甲より年の功の文章・例文

例文1.亀の甲より年の功、祖父や父の言葉にはもっと真剣に耳を傾けるべきだったと中年に差し掛かってやっと気が付いた。
例文2.年の差婚だからと、相手を年寄り呼ばわりして亀の甲より年の功とは言わない方がいい。
例文3.パソコンのエクセルが分からなかったので父に泣きついたら、「亀の甲より年の功と言いたいが、そんなのは友達に聞け」とあしらわれた。
例文4.亀の甲より年の功と昔は言われたが、今は正解がネット上に溢れているので敢えて面倒なコミュニケーションを取りたくないものだ。
例文5.亀の甲より年の功とは仏教社会を表した諺で、それぐらい年上を大事にして顔を立てるべきなのだ。
年上の意見といった意味合いで「亀の甲より年の功」を使った例文です。

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亀の甲より年の功の会話例

  • あーなるほどー、そうすれば良かったのか。

  • そうだよ。御飯を炊くのは簡単だと思っているようだけど、実はいくつもコツがあってそれを守ると、もっと美味しくなるんだよ。

  • はい、分かりました。これからは亀の甲より年の功という事をもっと受け止め、何でも質問や相談をします。

  • ちょっと、私の方が少し年上だからってバカにしているでしょう。

姉さん女房の夫婦の会話となります。

亀の甲より年の功の類義語

「亀の甲より年の功」の類義語には、「烏賊の甲より年の功」「医者と坊主は年寄りがよい」「一日の長」「老馬の智」などの言葉が挙げられます。

亀の甲より年の功の対義語

「亀の甲より年の功」の対義語には、「老害」「長老支配」「騏驎も老いては駑馬に劣る」「老いては子に従え」などの言葉が挙げられます。

亀の甲より年の功まとめ

「亀の甲より年の功」は年上の言葉は経験や知恵に裏付けされているので、大事にして尊重すべきという意味の諺です。仏教や年長者を敬うのでそこから誕生した言葉とも受け取れます。それだけ経験とは大切であり、その通りに行動すれば間違いもしないのです。

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