「二の舞を演じる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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二の舞を演じる(にのまいをえんじる)

「二の舞を演じる」とは「古来から伝わる伝統芸能・楽の”二の舞”から、前の人と同じ失敗を繰り返す喩え」です。失敗とは伝染しやすいのか、それとも失敗を見てしまったからの緊張なのか、とかく繰り返す傾向があります。だからなのか、傍から見ていると人の失敗は愉快なものですよね。そんな人の心理を表す「二の舞を演じる」の解説です。

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二の舞を演じるの意味とは

「二の舞を演じる」の意味は以下の通りとなります。
(1)前の人と同じ失敗を繰り返す喩え。人のした失敗を繰り返す。
(2)楽の舞で人の仕草などを真似をする事で、そこから特に同じ失敗を繰り返す事の喩え。
(3)略した「二の舞」や「二の舞を演ずる」「二の舞を踏む」も同義。
”二の舞”は「楽」「二の舞を演じるの略」「失敗を繰り返す」、”演じる”は「芝居を披露する」「役目を務める」で、失敗を繰り返す例えが「二の舞を演じる」です。”二の舞”は元々は古典的な邪楽の曲名で、老爺と老婆の面をつけた二人が互いに相手の舞を真似るなど滑稽なしぐさをするので、それが評判となり失敗を繰り返すのが「二の舞を演じる」となりました。現在は仕事からスポーツなど様々な場で用いられる言葉となり、前の人の失敗を学ばずに同様の失敗を犯すと「二の舞を演じる」や「二の舞を演じた」となり、また当事者が反省をする際にも使われます。因みに、かつては誤用とされた「二の舞を踏む」は現在は容認され類語という扱いになります。

二の舞を演じるの由来

「二の舞を演じる」の由来は楽の曲”二の舞”からですが、残念ながらそれ以上については分かっていません。楽は5世紀頃に中国から伝わり、平安時代になると演奏会で演じられるが宮中など身分高い者が楽しむ特別なもので、その後は江戸時代に大名や一般の人々まで広まっていきました。

二の舞を演じるの文章・例文

例文1.横領発覚した上司が最後に私の肩を叩いて、「俺の二の舞を演じるなよ」と格好つけて去っていったが、その様子を隠し撮りしてSNSに投稿してやった。
例文2.延々と失言から不正を繰り返す間抜けな政治家達を見ていると、二の舞を演じるのはのは特権階級の伝統芸だと思えてならない。
例文3.総理が変わっても本質は同じで、それを受け入れる国民も二の舞を演じる舞台の観客であり席を立たないでボーっと見続けていると認めるべきだ。
例文4.今度こそは二の舞を演じないと、張り切って婚活パーティーに参加したが結局はカップリングせず、会場からの帰りにイライラと不満のはけ口でいつもの場末の安スナックに行って飲んだくれた。
例文5.転職離婚入院のどれかを毎年していると、二の舞を演じるパラレルワールドの住人は自分一人だけと妄想が頭から離れない。
相手や自分の失敗を繰り返すで「二の舞を演じる」を使った例文です。

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二の舞を演じるの会話例

  • 俺も親父と同じになるとは…。

  • 親子で二の舞を演じるなんて、神様は居ないのかしら?

  • これが現実なんだよ。親父がラーメン屋を潰して、再起を賭けてやっと俺がオープンさせたのに、半年でダメになるなんて情けないよ。

  • あなたは頑張ったけど、この斬新過ぎるヨーグルト風ラーメンが今の世の中に受け入れられなかったのよ。

潰れてしまったラーメン店夫婦の会話となります。

二の舞を演じるの類義語

「二の舞を演じる」の類義語には、「前車のを踏む」「前を踏む」「を踏む」「性懲りもない」などの言葉が挙げられます。

二の舞を演じるの対義語

「二の舞を演じる」の対義語はありません。”演技”の対義語は「自然体」「マイペース」、”失敗”は「成功」「成就」「偉業」などの言葉が挙げられます。

二の舞を演じるまとめ

「二の舞を演じる」は楽の曲名である”二の舞”から、同じ失敗を繰り返す事です。元々は楽の舞台上で滑稽に真似たりする演技が始まりで、それが相手の失敗を繰り返すとなり、いつからか「二の舞を演じる」や「二の舞を踏む」と呼ばれるようになりました。

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