二束三文(にそくさんもん)
あなたが商売をやるとしたら薄利多売の戦略を取るでしょうか。最終的には商売は売値と仕入れ値の差額が利益として出るわけですが、もしその利幅が少ないとしたらとてもキツイですよね。実際に薄利多売の戦略を取っている企業は確かに存在しますが、実はその多くが大手企業です。つまり、そもそも資本が潤沢にあるような企業でないとそれだけの在庫リスクも追えないため薄利多売はそもそも難しい戦略です。そして、この薄利多売を言い表す四字熟語「二束三文」について今回は解説をしていきます。その意味、由来、活用事例、類義語に至るまで様々な角度から解説をしていきますので最後まで是非楽しんで読んでください。
二束三文の意味とは
冒頭の説明である程度お分かりいただけるかとは思いますが、二束三文は売値が非常に安く、いくら打っても儲けが出ないほどの状態である事を言います。投げ売りともいわれます。商売を実際にやってみると分かりますが、安売りほどキツイものはありません。特に資本金が充分にない状態でかけた労力に見合わないお金しか入ってこない商売をしてしまうとどんどんジリ貧になって早々に退却する事になってしまいます。
二束三文の由来
では、なぜこの二束三文という言葉がいわゆる薄利多売を表すのでしょうか。実は、二束は昔の金綱草履2セット分の事、三文は当時のお金を表します。金綱草履というのは丈夫な草履なのですが、それを2セット作って売ったとしても三文にしかならないという事から来ています。ちなみに「三文判」「三文芝居」などという言葉がある通り、三文というのは安物、粗末な品という意味でつかわれる言葉です。実際に金綱草履2束に対して三文という金額で売られていたというよりかはモノの例えとして利用されていた文句のようなものです。
二束三文の文章・例文
例文1.二束三文の商売をしていたら継続するのは厳しい
例文2.二束三文の商売に満足をしていたら自分の提供する商材に対して質を上げようという意識がいつになっても高まらないので、一刻も早く意識を変えたほうが良い
例文3.二束三文といういわゆる薄利多売の商売形態をとるのはよほどの資本があり、かつ市場が大きく単価が低い分はマーケットの大きさでカバーできるものでなければ難しい
例文4.二束三文の商売になれるとお客さんから大きなお金をもらう事に対してしり込みしてしまう
例文5.商売をするなら二束三文ではなく、1売って大きく稼げる仕組みを考えるべきだ
二束三文という言葉はいかにも安っぽい感じがしますね。この形態に慣れてしまうと商売のスタイルとしてそれしか取れないようになってしまうので、注意が必要です。
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二束三文の会話例
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二束三文の商売形態はとてもじゃないけどうちの資本力じゃ無理だね。
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そうですね。ニッチな市場に対して圧倒的なシェアを誇る方が適していますね。
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そのために選ばれる商品力を磨いていこう。
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そうしましょう。
二束三文という言葉は商売人の間ではちょくちょく聞く言葉です。口酸っぱく言いますが、基本的にはオススメしません。初めからこの戦略で勝ちにいくのはほぼ不可能です。
二束三文の類義語
類義語としては、「良質でない」「粗悪品の」「安っちい」などがあげられます。
二束三文まとめ
いかがでしたでしょうか。これから商売を始めていくのであれば先ずはキチンと高いお金を頂き、それに見合う成果・行動を自分がするという事でお互いに納得をしていく必要がありますね。それが出来ないとドンドン苦しくなってしまいます。