「享受」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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享受(きょうじゅ)

「享受」とは畏まった丁寧な言葉のイメージがあるものです。親しい間柄での日常会話では使われないですが、逆に公の言葉として多くの人に届ける場合などに使うと、無難となります。意味としては、「受け入れる」や「楽しむ」等となり、実はあまり堅苦しい言葉ではありません。しかし、そのイメージから使う状況や適しているかと考えるなら、他の言葉を使ってしまうのではないでしょうか? では、「享受」の解説となります。

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享受の意味とは

「享受」の意味は以下の通りとなります。
 (1)受け入れる。自分の物にして、楽しむ。
 (2)物事を受け入れて収める。
 (3)精神的、物理的な利益や恩恵を受け入れる事を良しとする。
多少、抽象的な言葉で全体が掴み難いので、どうも堅苦しく感じさせる「享受」ですが、「人生を享受する」や「ネット社会で誰もが情報を享受できる」。この様な使い方で登場する言葉と知ると、少しイメージが出来るのではないでしょうか? 実際の物だけでなく、形ない物や精神面、さらに道徳なども含めた提供された全般を受け入れるのが「享受」です。ですから、「現金を享受する」も正しい使い方ですが、堅苦しい感じがあるので、実際にこの一文が使われるのは規約や法的な説明の中だけとなります。だから、余計に日常会話では縁遠くなるのです。

享受の由来

「享受」について、残念ながら由来や語源などは判明しておりません。中国語にも「享受」があり、日本語と同じ意味なので、発祥は中国ですが、その後の経緯が不明です。”享”には、有り難く受け取るという意味もあり、”享有”や”享楽”としても使われています。また、文献としては、明治17年に出版された幕末の佐伯藩士・小説家の矢野渓の政治小説「経国美談」には、「〜快楽を享受すべき為めなるに」という一文が残されています。

享受の文章・例文

例文1.地方議員にでも当選すると、一気に特権扱いとなり、様々なメリットを享受できる立場になるのが、今の日本だ。
例文2.自宅の徒歩圏内には、コンビニから病院、駅なども揃い、便利な社会生活を享受させてもらっている。
例文3.人生を享受するには、海と太陽だけあれば他には何もいらないと、イケメンが飲み屋で口説きながら語っていた。
例文4.高額所得者は税金を多く収めると、ふるさと納税などで地産品を享受できるメリットがある。
例文5.権利を国民が享受する。

「享受」を使ったよくある例文と、一部皮肉めいた例文となります。

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享受の会話例

  • 俺と付き合うって、どうかな? 人生を享受しているかな?

  • もちろんだよ。だって、将来は結婚する約束をしているんだよ。二人の人生を今後も享受していこうよ!

  • 嬉しくて、泣きそうだよ俺!

  • だから、もっと私が享受できるように、クリスマスプレゼント期待しているからね!

男女カップルが、人生を享受し合っていると確認を取っている会話です。

享受の類義語

「享受」の類義語には、「享楽」「謳歌」などの言葉が挙げられます。

享受まとめ

「享受」は形の有る無しに関わらず、有るものを受け取り自分のものとする事です。その範囲はとても広く、例えばお金やプレゼントから、社会的な基盤やシステム、人としての権利や憲法など何でも含まれます。しかし、通常は精神面や権利などに使う事が多く、「毎月の給料を享受した」などはあまり歓迎されない使い方となります。

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