人目を忍ぶ(ひとめをしのぶ)
「人目を忍ぶ」とは「人に見られないように心遣いをする事」です。何も悪い事をしていなくても、ちょっと人には言えないお店に入る際には周囲を気にしたりしますよね。それが所謂「人目を忍ぶ」ですが、一般的には恋愛や浮気などで使う事が多いです。特に職場恋愛など周囲の視線が気になるところでの、二人だけの共通の秘密というのは燃え上がるのでしょう。もちろん芸能人の恋愛でも有名な言葉ですよね。そんな「人目を忍ぶ」の解説となります。
人目を忍ぶの意味とは
「人目を忍ぶ」の意味は以下の通りとなります。
(1)人に見られないように気遣う。
(2)他人に知られないように隠れる。
(3)第三者に情報が洩れないように心を配る。
”人目”は「人の目」「他人の目」「世間」、”忍ぶ”は「我慢する」「耐える」「人に気付かれないようにする」で、他人に気付かれないようにするのが「人目を忍ぶ」です。普段の日常を送る分には、特別秘密にするような事はないですが、例えば有名女優やアイドルなら恋愛をするのは神経を使い注意を払うのでしょう。昔は芸能人の恋愛事はガードが堅く、それが女性アイドルならマスコミなどにバレないように付き合うのが常識でした。そして晴れて結婚となった場合は、「人目を忍ぶ恋愛が成就」といったお決まりのフレーズが紙面やワイドショーを飾ったのです。そんな事から「人目を忍ぶ」は有名人などが一目を避ける際に使われるよくある表現ですが、それ以外でも例えば犯罪行為の受け渡し場所や、警察が情報提供者と密会する際にも「人目を忍ぶ」が使われます。しかし、「人目を忍ぶ仲」という言葉があるように男女関係や不倫・浮気関係などで使うのが最も一般的です。
人目を忍ぶの由来
「人目を忍ぶ」の由来は、残念ながら正確には分かっていません。文献としては、キリスト教日本伝道のカトリック教団「イエズス会」の辞書「羅葡日対訳辞書」(1595年)などに文言が記されています。
人目を忍ぶの文章・例文
例文1.浮気の疑いがある義理の兄は、今日も姉を騙して人目を忍ぶ恋を楽しんでいると思うと腹立たしくなる。
例文2.人目を忍ぶ禁断の愛ほど燃え上がると、アニメ好きで恋愛経験ゼロの友人が突然語り出した。
例文3.小心者なのでスーパーやコンビニに入る際にも人目を忍ぶように気配を消している。
例文4.学生時代はパチンコ屋に入る際は人目を忍ぶように入るが、負けて店を後にする時は悔しさから年齢の事などはまったく気にしないから不思議なものだ。
例文5.芸能人が人目を忍ぶように付き合っているのは大嘘で、単にセキュリティがしっかりしている高級マンションに住み高級店で食事をしているからバレ難いだけで、そこが庶民と大きく違うところだ。
恋愛などで「人目を忍ぶ」を使った例文です。
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人目を忍ぶの会話例
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えー、あの大物芸能人同士が結婚したの? ドラマの役柄と一緒だよね。
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そうなの。もうネットやマスコミはその話題で持ち切りよ。
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だけど、付き合っているって噂も全然なかったよね。あの二人はまったくノーマークでしょう。
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だから、人目を忍ぶように上手に付き合っていたんじゃないの。
大物芸能人同士の結婚について男女が会話をしています。
人目を忍ぶの類義語
「人目を忍ぶ」の類義語には、「人目をはばかる」「人目を避ける」「衆目を忍ぶ」「世間に気兼ねする」などの言葉が挙げられます。
人目を忍ぶの対義語
「人目を忍ぶ」の対義語には、「公にする」「むき出し」「公開」「白日の下」などの言葉が挙げられます。
人目を忍ぶまとめ
「人目を忍ぶ」は人に見られたり知られないように、気遣いをする事です。特に男女の恋愛に関して使う事が多く、浮気や不倫に芸能人など有名人の色恋では周囲に知られると厄介なので、見つからないようにコソコソしたり堂々とできないのが「人目を忍ぶ」です。