仰々(ぎょうぎょう)
人によっては「ぎょうぎょう」とだけ入力しても予測変換に出てこない言葉かもしれません。一般的に「仰々しい」という形式で使用し、一言で表すと「大げさであること」を意味したような言葉となっております。
「そんな仰々しいイベントを企画する必要はないよ」と言ったら「そんな大掛かりなイベントを企画する必要はないよ」といったような意味を指し示す言葉となります。今回はそんな人によってはあまり耳慣れないであろうこの「仰々」という言葉について、深く掘り下げてみたいと思います。
仰々の意味
仰々しいの仰々という部分だけであれば「大袈裟(おおげさ)、堅苦しい」といった意味を持っています。その人の中にある普通の水準よりも大袈裟に感じる動作や考えごとをしている人、またそのさまに対して「仰々しい」よ、と表現するような扱われ方が一般的な言葉になっています。
仰々の由来
一説では「仰々」とは近世以降の当て字であるとされています。室町の時代の表記では「業業(げふげふ)」「凝凝(ぎょうぎょう)」などといった言葉が同じ意味の言葉として用いられていた形跡があり、これらの言葉から現在の表記に変わり、このような意味を持つ言葉として用いられています。
仰々の文章・例文
例文1.仰々しい演技をしてしまう。
例文2.そんな仰々しいイベントにしなくていいよ。
例文3.仰々しい言動はかえって不信感を抱かせる。
例文4.何かきっかけがあったのだろうが、いつからか彼は仰々しい態度を取る人になった。
例文5.劇団員の彼の言動はいつだって仰々しい。
仰々しいことが嬉しいと感じる場面もあるものです。
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仰々の会話例
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佐藤さん、このお祝い行事さすがに仰々しい気がするので変更しませんか?
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鈴木さんにはこのくらいがちょうどいいと思ったのですが、やり過ぎですかね?
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1回で100万円も使うお祝い行事はさすがに引かれますよ。
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100万円って私の毎月の家賃くらいなので、ちょうどいいかなと思ったのですが。
金銭感覚が普通と違う方にとっては、仰々しいことも仰々しくなく感じてしまうものかもしれませんね。
仰々の類義語
仰々の類義語としては、「大袈裟(おおげさ)」、「誇大(こだい)」などが挙げられます。
仰々まとめ
仰々しいという言葉が用いられるのは普通に考えてみると「ちょっとやりすぎなんじゃないか?」と思われるような場面であることが多いと思われます。
例えば何か演技をしようとした時、近くにいる人に話しかけるはずのシーンで遠くにいる人に話しかけるような音量で芝居をしたら、どう考えても仰々しいと言われてしまうような状況であると言えますよね。
他にも、学校の文化祭で宇宙をテーマにした劇をやろうとしたら、これも仰々しい。そうですね、この例えそのものがもはや仰々しくなっているかもしれません。