「伝家の宝刀」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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伝家の宝刀(でんかのほうとう)

テレビゲームにおける武器、歴史小説の刀だけでなく、スポーツや事件などあらゆる分野で「伝家の宝刀」という言葉が使われます。そこには名刀というだけでなく、必殺技や最後の手段などの意味が込められているようです。そんな「伝家の宝刀」について、詳しい解説となります。

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伝家の宝刀の意味とは

「伝家の宝刀」の意味は以下の通りとなります。
(1)代々伝わる名刀。素晴らしい刀。宝刀。
(2)最後の手段。切り札。奥の手。
(3)「家伝の宝刀」も同義。「天下の宝刀」は誤用。
本来の正しい意味は、代々伝わる名刀や宝刀です。その家が先祖代々伝わる刀に対して、言葉通りに「伝家の宝刀」となります。しかし、時代が移り変わり、戦国時代でもないので”刀”には歴史的な価値はあっても、それ以上の意味はないものです。そこで、現在は最後の手段や切り札という解釈で使用されますが、さらに必殺技や得意とするもの、警察当局や裁判所に対しても使用される事があるので、ある意味で多岐に渡っる活躍ぶりです。必殺技などは本来は誤用とされる解釈ですが、それがまかり通って意味も通じるので、一概に間違いとも言えません。時代変化で誤用も定着し、そのまま当たり前になる事も多いからです。スポーツ選手における得意とするプレーに対し「伝家の宝刀」というフレーズは、今では当たり前に使用され、それを本来の意味とは違うと否定をしても、何も始まりません。何より、そのプレーを編み出す技術を称賛するなら、”名刀”的な切れ味や”宝刀”のような凄みがあるからなせる業です。

伝家の宝刀の由来

日本刀の歴史は大変古く、古墳時代の前から鉄製の製造が始まっていたと伝えられています。日本最古の歴史書「古事記」によると、三種の神器の一つが「大刀」であり、その後のどの時代でも刀を作る刀工は特別な職人として一目置かれていました。「伝家の宝刀」に関して、この言葉の発祥など不明な点が多いですが、文献によると「伝家」や「伝家の宝刀」は江戸時代の「日本外史」などに一文が残されているので、この時代が発祥ではと推測できます。

伝家の宝刀の文章・例文

例文1.ラグビー日本代表の伝家の宝刀と言えば、ワンチームの段活力だろう。異論は認めない。
例文2.伝家の宝刀は今では必殺技という使い方が多くなっている。
例文3.毎日忙しい父の伝家の宝刀は、週末に愛猫とゴロゴロして英気を養う事だ。
例文4.祖父の押入れを整理していたら、伝家の宝刀が入っていそうな大箱を発見し舞い上がったが、中身は空っぽだった。
例文5.プレステ4の人気ゲームに嵌まり、伝家の宝刀とされる武器を探す為に徹夜をしてしまった。

「伝家の宝刀」を使ったよくある例文です。

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伝家の宝刀の会話例

  • 俺の伝家の宝刀って何だと思います? 自分で考えても、まったく分からないので。

  • あなたには、宝物と呼べそうな特技や才能もないでしょう。普通の人だから。

  • まあ、そうだけど。そんなにハッキリ言わなくてもよくないですか。

  • 分かった。あなたの伝家の宝刀は「私」。私という彼女が宝物で切り札なんだから、大事にしなさい。

恋人同士が「伝家の宝刀」という存在に対して会話する様子です。

伝家の宝刀の類義語

「伝家の宝刀」の類義語には、「金銀財宝」「奥の手」「家宝」などの言葉が挙げられます。

伝家の宝刀まとめ

「伝家の宝刀」とは、元々は代々伝わる名刀や宝刀という意味ですが、そこから現在は最後の手や切り札、さらにスポーツ選手が得意とするプレーなど様々な場面で使用されるようになっています。一部では誤用という声もありますが、有名選手がそのプレーによって活躍をすると、翌日のスポーツ紙には「伝家の宝刀○○によって勝利」などの言葉が一面を飾るので、今では定着していると解釈できます。

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