低俗(ていぞく)
「低俗」とは「下品で俗っぽい会話や趣味に態度などの事」です。そのような品がない全般をまとめた総称的な言葉でもあり、一般層や常識ある人達がそんな相手を見下す言葉という様相もあります。ですからちょっと畏まった表現でもあり、「低俗」と口にするのは躊躇をしてしまう人も多いでしょう。誤解を与えやすいので、日常的にはあまり発しない方が無難なのは間違いありません。
低俗の意味とは
「低俗」の意味は以下の通りとなります。
(1)大変下品で俗っぽい。程度が低く品がない。
(2)趣味やセンスが下劣で悪い事。
(3)下品で周囲を不快にする発言や態度や趣味などを見下す表現。
”低”は「下にある」「短い」「態度が謙虚」「身分や地位が下位」、”俗”は「世の習わし」「世間一般」「平凡」「卑しく下品」「高尚ではない」で、身分などが下であり下品なのが「低俗」です。要するに酷く下品であり、趣味やセンスが悪い事です。例えば、昔ならスケベであったり裸になるお笑い番組が典型的な「低俗」でしたが、最近なら迷惑系YouTuberや好き勝手な事をSNSなどで語る有名人なども「低俗」に当て嵌まります。また、野蛮であったり嘘を並べるマスコミや横行する男女差別なども「低俗」という括りになるので、現在は下品で俗っぽいとする枠組みが年々増えていっているとも受け取れます。
低俗の由来
「低俗」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては文芸評論家・小田切秀雄の著書「北村透谷」(1946年)などに文言が記されています。
低俗の文章・例文
例文1.彼はとても低俗だが、俺も同類なので波長がとても合う。
例文2.カルト宗教とズブズブな議員がそれでも平気でいられる神経とその顔から溢れる低俗さが不気味であり気持ち悪い。
例文3.国民の低俗化が懸念されるが、それが令和の生き方として支持されている。
例文4.違法ロリコンに手を出すアニオタと政教分離を無視してカルトとズブズブになる為政者のどちらが最悪の低俗なのか、司法の場でも判断は難しそうだ。
例文5.宇宙人が攻めてきて低俗にまみれた地球が壊滅的なダメージを負えば全ての問題が片付きそうだが、それで喜ぶのはロシアや北朝鮮のボス達ぐらいだ。
「低俗」を使った例文となります。
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低俗の会話例
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俺の趣味って悪いかな?
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えーっと何だっけ。昭和初期の漫画とジャズが好きなんだよね。高尚とも言えるけど、若い人達からすると時代錯誤の低俗に見えるんじゃない?
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でもあいつら、昭和レトロって言って昔の自販機やレコード何かは好きでオシャレって言うんだよ。でもジャズや漫画はダメって、馬鹿なんだろうな。
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そういうすぐ怒るところがZ世代からすると、低俗なんでしょう。どうせ分かり合えないんだから、自分の趣味を正直に語るあなたがバカなのよ。適当にビールを飲みながらプロ野球を観る事って言えば、彼らがマウントを取れて終わったのに。
中年夫婦が若者世代について意見をぶつけています。
低俗の類義語
「低俗」の類義語には、「俗悪」「卑俗」「下劣」「野卑」などの言葉が挙げられます。
低俗の対義語
「低俗」の対義語には、「高尚」「高雅」「上品」「気高い」などの言葉が挙げられます。
低俗まとめ
「低俗」は下品や下劣や俗悪といった、俗っぽくて趣味が悪い事です。セクハラ的な話題やそんなテレビ番組、或いは周囲を不快にする言動や態度などが所謂「低俗」という扱いになり、そんな相手を見下す際に用いる表現となっています。