「住まば都」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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住まば都(すまばみやこ)

「住まば都」とは「生活をする上で暮らすのは都会が便利という事」です。辺鄙な田舎暮らしは確かに憧れますし、都会の喧騒を離れ面倒なサラリーマン人生を全て忘れさせてくれる魅力があります。しかし、実生活は大変な事が多くて長年暮らしている地元民でないと適応するのは苦労をするようです。

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住まば都の意味とは

「住まば都」の意味は以下の通りとなります。
 (1)どうせ住むなら生活に便利な都の方が良いという事。
 (2)生活に不便で困る辺鄙な土地よりも、便利で住みやすい都会を選択すべきという教え。
「住まば都」は平たく言えば「住んで暮らすなら田舎よりも都会」という事です。”都”は現代に置き換えると「都市」「都会」となり、どうせ暮らすなら生活に不自由がない都会の方が便利なので選択するべきと言い表しています。もちろん田舎の方が静かで過ごしやすいと感じる人もいるでしょうし、慣れればどこも同じとするなら対義語の「住めば都」となります。「住めば都」は不便な土地や狭い家などで暮らす際に使用し、悪い環境下でも慣れれば住みやすいという意味です。よって、「住まば都」と「住めば都」は誤解や混同されやすいですが、意味は全く違ってきます。

住まば都の由来

「住まば都」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては歌謡文学「隆達節歌謡」(1593年〜1611年)などに文言が記されています。

住まば都の文章・例文

例文1.憧れ続けた地方で暮らすと田舎ならではの人間関係の恐ろしさに辟易し、やっと住まば都だと心底理解できた。
例文2.最低限コンビニやスーパーが数軒ほど近所に揃った住まば都と言える環境なので、大都会とは程遠い地方でも実に生活は快適だ。
例文3.旅行で田舎に行くのはいいが、そこで暮らすとなると住まば都から東京や大阪や神奈川を選択するだろう。
例文4.今後はさらに少子高齢化が進み地方経済の破綻まっしぐらは避けられず、どんなに地元に愛着があっても亀有や巣鴨などの下町に引っ越して住まば都を肌で感じて余生を過ごした方が賢いと思えてならない。
例文5.大雪での停電や車の立往生が報道される度に、我が家は貧しくても住まば都と言えるほどの立地条件は良い場所なのでつくづく恵まれている。
「住まば都」を使った例文となります。

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住まば都の会話例

  • 子供の頃から、いつかは豪雪地帯で暮らしたいって考えていたんだよ。だから、俺について来てくれないか!

  • やだ!

  • 寒いのが苦手なのは知っている。でも、住めば都って言うだろ。絶対に気に入るって。

  • 絶対に嫌だ。あなたと暮らすのも、住まば都のタワマン暮らしを離れるのも全部嫌なの。っていうか、付き合ってもいないのにプロポーズは何なの。

知人女性に結婚前提のアプローチをしたがフラれてしまうという内容です。

住まば都の類義語

「住まば都」の類義語は厳密にはありませんが、強いて挙げるなら「田舎の学問より京の昼寝」「人は人中、田は田中」などは近い意味合いとなります。

住まば都の対義語

「住まば都」の対義語には「住めば都」「住めば田舎も名所」「地獄も住処」「雪隠虫も所贔屓」などの言葉が挙げられます。

住まば都まとめ

田舎暮らしよりも都会暮らしの方が便利で快適という諺が「住まば都」です。大勢の人々に訴える実に的を得た表現で、田舎というのは偶に訪れるから空気がおいしいとメリットを感じますが、実際に暮らすと仕事や学校の通勤通学に病院や買物など日常生活に不便で、そんな実情から誕生したのが「住まば都」となります。因みに良く似ている「住めば都」は対義語となるので注意が必要です。

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