余り物に福がある(あまりものにふくがある)
「余り物に福がある」とは、最後に残ったものに思いがけない良いものがあるということの例えです。スーパーの掘り出し物や、宝くじなど、最後に残ったものの方が、思わぬ良いものや当たりくじがあったなんて事ないでしょうか。今回はそんな「余り物に福がある」について解説していきます。
この記事の目次
余り物に福があるの意味とは
「余り物に福がある」の意味は、最後に余ったものには思いがけない良いものがあるということです。人間には必ず欲があり、多くの人は先に先にと欲しいものを取りに行くことが多いとは思いますが、その渦の中で最初に取ることができなかったけど後で見たら、残っていたものの方が、たまたま良いものであった、好みのものであったという経験がないでしょうか。余り物に福があるとは、そのような場面など、残ったものに思いがけない良いものがあるという意味になります。
余り物に福があるの由来
江戸時代の人形浄瑠璃「伊賀越道中双六」の中で、“余り茶に福がある、しからば今一つ”というのがあり、その意味として最後に余ったお茶がとても良いものだったということから、それに似たニュアンスで使われるようになり、現在では余り物に福があるという言葉になりました。
余り物に福があるの文章・例文
例文1.貰ったお菓子をみんなで分けたら、最後に余ったものが一番良いお菓子だった。まさに余り物に福があるとはこのことだ。
例文2.先輩が差し入れでジュースを買ってくれてみんなに一斉に先に取りに行ったけど、好きな味の物が残ったので余り物に福があった。
例文3.最後の1枚のくじがなんと当たりくじだった。まさに余り物に福があった。
例文4.余り物に福があるとは言うが、自分にはそのような経験がない。
例文5.タイムセールに間に合わなそうだけど余り物に福があるというから、今からでも見に行ってみよう。
「商い上手の仕入れ下手」についての例文です。人には得意不得意があるということですね。
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余り物に福があるの会話例
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会社のイベントの景品がもらえるっていうくじだけど、引く順番最後になっちゃたよ。
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あら、それは運がないね。私は3番目だったわ。
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先に欲しい景品取られたらショックだなー。
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大丈夫よ、余り物に福があるって言うじゃない。意外にも最後まで残っているかもしれないよ。
「余り物に福がある」についての会話例です。くじなどでも、意外と本命の物が最後まで残るなんてこともありますね。
余り物に福があるの類義語
「余り物に福がある」の類義語は、「残り物には福がある」、「余り茶に福あり」などです。
余り物に福があるまとめ
最後に残ったものには案外良いものがあるという例えのことわざ「余り物に福がある」について解説させて頂きました。対義語に“早い者勝ち”というのもありますが、案外最後まで余った物の方が、自分の欲しかったものや、一番価値の高いものが残っているものです。