侵襲(しんしゅう)
医学用語で、”体に害のあること”を侵襲(しんしゅう)と呼んでいます。手術は、悪いところを治療するために行われます。ですが、皮膚に傷を作ることによって体の組織がダメージを受けたり、出血も伴ったり、体に負担がかかってしまいうことは避けられません。手術によって生じた体の反応に、身体的にも精神的にも、術後のストレスを感じてしまうこともあるようです。
この記事では「侵襲」の意味や使い方を詳しく解説していきます。
侵襲の意味
医学では、外的要因によって生体内の恒常性を乱す可能性がある事象全般を示す用語として使われています。例えば、「手術」、「注射」、「投薬」などの医療行為や、「外傷」、「骨折」、「感染症」も含まれます。
侵襲の由来
明治時代に泰西国法論の中で、「外敵の侵襲を防ぐ事能ざるは」という文章があります。
読み方の通り、侵入し襲撃することを意味しています。
侵襲の文章・例文
例文1.この病院では、低侵襲手術を実践している。
例文2.医師から、手術による外科的侵襲を伴うと告げられた。
例文3.生体侵襲を理解することは大切だ。
例文4.この手術の侵襲性が高いか低いかは、どちらとも言えない。
例文5.侵襲的処置に伴う有害事象を最小限に減らすよう取り組む。
大部分で、医学用語として用いられています。
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侵襲の会話例
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1週間前の手術が終わってホッとしたけど、術後もなんか手術したところが気になるんだよね・・。心配でよく眠れてないんだ。この状態がいつまで続くのかなって。
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大丈夫?この前テレビで見たけど、"侵襲"っていうらしいよ。仕事は無理しないでいいからね。よくなるまでは休んでいいんだから。上司には私から伝えておくよ。
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そうだなあ、仕事がたまってて気になるけど、俺からも相談してみる。心配してくれてありがとね。
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うん、そうしてね。仕事より体の方が大事だよ。しばらく安静にしていてね。
1週間前に肩の手術をした男性と、優しく声をかけてあげている同僚の会話です。
侵襲の類義語
侵襲の類義語は「浸食」や「来襲」などが挙げられます。
侵襲まとめ
病気やケガをしてメスを体に入れることは、その大小の有無に関わらず、患者のストレスになると言われています。術後が良好でも、真面目で神経質な人ほど、体調が気になったり、なんとなく違和感があるなどのちょっとした症状にも、漠然とした不安が続いてしまうこともあるようです。そのようなストレスが積み重ならないように、周囲の人も優しく支えてあげたいですね。