俊足(しゅんそく)
「俊足」とは「優秀な人や足が速い人という意味だけでなく、アキレス社が発売する運動会で速く走れる子供向けスポーツシューズの商品名」です。小学生にとっての最大イベントといえば運動会で、普段は静かな性格でも徒競走で1位になれば周囲からは羨望の眼差しで見られるのは確実であり、クラス内ヒエラルキーで上位になれてしまう絶好の機会なのです。ですから足が遅い子供を一躍ヒーローにする秘密の運動靴が「俊足」なのです。
俊足の意味とは
「俊足」の意味は以下の通りとなります。
(1)足が速い人。足がとても速い。
(2)足の速い馬。
(3)才知の優れた人。優秀な人。俊才。俊秀。
(4)アキレス株式会社の子供向けスポーツシューズの商品名で、運動会の徒競走でトラックのコーナーでも転ばずに速く走れるようにソールを左右非対称にした事で爆発的なヒットを記録するロングセラー運動靴の事。
(5)「駿足」も同義。
「俊足」は主に上記のような意味があり、一般的には「足が速い人」として広く認知されていますが、他にも「足の速い馬」や「優秀な人」といった意味もあります。しかし、近年においてはこの「足が速い」が転じて、スポーツシューズやプラスチック製品などの製造・販売を手掛ける「アキレス株式会社」の大ヒットスポーツシューズの商品名として子供や親御さん達には有名です。「俊足」の最大の特徴は「運動会で速く走れる靴」に尽きるところがあり、これまでの運動靴は軽かったりして確かに速く走るのに向いてはいましたが、グリップの問題から特に学校の運動会という左回りトラックの特殊な条件下ではコーナーで転んでしまう事が多かったのです。その弱点を克服したのが「俊足」で、少しばかり足が遅い子供でも靴底のソール部が左右非対称になった「俊足」を穿く事で左回りのトラックを転ばずにスピードを維持して走れるようになり、結果的には運動会で勝てる子供が続出したのです。すると忽ち子供達に大人気となり、2003年に発売開始されてからは年間ベースで約600万足を売り上げる「アキレス社」の大ロングセラー商品に定着したのです。
俊足の由来
「俊足」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代の仏教説話集「地蔵菩薩霊験記」などに文言が記されています。子供向けスポーツシューズ「俊足」としては前身モデル「ランドマスター」のマンネリ打破として2003年秋に発売開始され、2006年には女児用「瞬足レモンパイ」も登場し、2009年3月には伊藤忠商事とアキレス社がスポーツブランド「俊足」の総合的ライセンス事業を締結するに至りました。
俊足の文章・例文
例文1.子どもに運動会が近いとせがまれ、駅ビル内の靴屋に俊足を買いに出掛けた。
例文2.彼はチーム一の俊足の持ち主だが、ギャンブル好きなので練習は怠けてばかりで手を焼いている。
例文3.自分も有名人のように俊足な才能を持ち合わせていたらと途方にくれるが、現実は今更努力をしても何も変わらない。
例文4.運動会では子供のほぼ全員が俊足を履いているので、結局は足の速い子供がそのまま走って1位になるので何の面白味もない。
例文5.入院している老いた父に俊足をプレゼントしたら、トレーニングに目覚めてしまい暇をみては階段を走り腹筋や腕立てやスクワットを繰り返し、今やスポーツマスターズに参加したいと夢を語るほどになった。
「俊足」を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
俊足の会話例
-
うちの子供は足が遅いんだよねー。俺も遅かったから、そんなところばっかり似てしまって…。
-
課長ー。子供にとって足が速いかどうかは、クラスで陽キャになるか陰キャになるかの瀬戸際ですよ。運動会でヒーローになればそれが自信につながって、その後の人生が大きく左右するんです。
-
なんだか大変な事なんだね。たかが運動会の駆けっこじゃないんだ。じゃあどうすればいいの?
-
課長は大変ラッキーな人ですよ。ちょうどよく家の主人がアキレスに勤めているから、俊足がお買い得価格で手に入るんです。この機会にお子さん用に購入したらどうですか?
職場の女性社員から「俊足」を買うように促される課長という内容です。
俊足の類義語
「俊足」の類義語には「快足」「健脚」「逸足」「韋駄天」「秀才」「英才」「天才」「才人」「奇才」「才物」などの言葉が挙げられます。
俊足の対義語
「俊足」の対義語には「鈍足」「牛歩」「蝸牛の歩み」「凡才」「非才」「無才」「凡庸」「凡人」「平凡」などの言葉が挙げられます。
俊足まとめ
足が速い、優秀な人といった意味がある「俊足」ですが、子供達にとってはアキレス社のスポーツシューズの名称として広く知れ渡っています。運動会の徒競走でコーナーでも転ばずに走れるグリップ力は衝撃であり、そこがロングセラー商品になった秘訣なのでしょう。