保守退嬰(ほしゅたいえい)
新しいものに嫌悪感を示す人って年代関係なくいますよね。それは年寄りの話だろうと思っている人でも、スマートフォンが出てきた時を思い出してみてください。ボタンのない携帯電話が流行るわけがないという世論がほとんどだったとは思えないぐらいに、今では当たり前のものとして普及していますよね。しかし、そんな中でも古い習慣や物事に執着する人はいます。今回はそんな様子を表す、「保守退嬰」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。
保守退嬰の意味とは
「保守退嬰」は古い習慣やしきたりに執着して、新しいものを受け入れないことを意味します。
保守退嬰の由来
「保守退嬰」の「保守」はもうお分かりかと思いますが、保ち守ること。これまで続いてきた状態を維持することを意味します。「退嬰」とは、新しい物事に対して尻込みすることを意味します。この二つの語が合わさることによって、古い状態を保ち、新しいことを避けるという意味の、「保守退嬰」という言葉ができています。
保守退嬰の文章・例文
例文1.権力者が保守退嬰なので、その企業はいつまで経っても新しい技術を取り入れることができない。
例文2.保守退嬰な祖母にスマートフォンを買い与えてみる。
例文3.保守退嬰なリーダーでは新たな革新は起こらない。
例文4.ハンコ文化は保守退嬰ではないかと言われている。
例文5.オンラインでの手続きを導入しないのは保守退嬰だ。
古き良きを重んじるのは素晴らしいことですが、新しいものを拒絶するのはまた別の話になりますね。
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保守退嬰の会話例
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このコロナ禍で外出自粛が謳われているのに、ハンコ出社しないといけないんだよ。
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大変ね、三密を避けてソーシャルディスタンスを守って行くのよ。
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わかったよ。保守退嬰な企業に勤めてると、こういう時に損するんだね。
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私の会社とは雲泥の差ね。まぁ文句を言っててもしょうがないから行っておいで。
保守退嬰な上司を持つと、部下はそれには逆らえませんから大変ですね。
保守退嬰の類義語
「保守退嬰」の類義語には「旧態依然」や「旧套墨守」などが挙げられます。また政治に目を向けると「保守派」と呼ばれる言い方もありますが、これは固執というよりは良いものを踏襲する意味合いもあります。
保守退嬰まとめ
今回は、古いものに固執して新しいものを避けることを意味する、「保守退嬰」という言葉について解説をしました。伝統的な文化などを大切にするのは大事なことですが、悪しき風習までもそれと混同してしまうと、いつまでも非効率的な作業を下の立場のものが請け負うことになるので、常に新しい技術は試してみるという姿勢が大切ですね。