傀儡(かいらい)
「傀儡」。鬼という字が入っていて画数も多い関係から、なんともまがまがしさを感じる言葉だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。これは操り人形といった意味を持つ言葉になっています。
今回はそんな「傀儡」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
傀儡の意味とは
「傀儡」とは、接続した言葉を含めて表現をする場合は「傀儡を操る」「傀儡のようだ」といった繋げ方で用いられる、あやつり人形そのものや、まるで操られて言いなりになっているような人を指し示す言葉として用いられています。
このような意味を持つため一般的な日常会話の場で用いられるような言葉ではありませんが、フィギュアやアニメ、漫画などのエンターテイメント作品に親しみがある方は馴染みのある言葉かもしれませんね。
傀儡の由来
「傀儡」というこの言葉。由来となったのはこれと同じ書き方、同じ意味を持つ文字を中国でクウイレイと発音していた言葉が日本に伝わり、江戸の時代、木で作られた木偶人形を箱の上で操ることによって門付け、つまりその芸によってお金や金品を受け取って生活をしていた人達のことをこの言葉を元に「くぐつ回し」「傀儡師(かいらいし)」と当時呼んでいたことが元となって、この言葉は「くぐつ」という呼びで人形やそのような人のことを指す言葉となりました。
傀儡の文章・例文
例文1.あれは傀儡だ。
例文2.佐藤さんは間違いなく鈴茅さんの傀儡だろう。
例文3.傀儡がいる。誰も気付いてはいないようだけど間違いない。
例文4.傀儡を操る人を傀儡師と呼ぶ。
例文5.ずっと傀儡のような人生を歩んできたが、これからは違う。
傀儡の自覚がある時点で傀儡ではないのかもしれませんね。
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傀儡の会話例
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海外へ旅行に行った際、傀儡が売っていたので買ってみたんです。
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へえーすごいよくできていますねー。
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今日からこの傀儡くんと一緒に寝ることも決めました!
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ちょっとドン引きかもしれないですねー。
傀儡という言葉は純粋に操り人形といった使い方もできる言葉となっています。
傀儡の類義語
傀儡の類義語としては、「木偶の坊(でくのぼう)」や「手先(てさき)」などの言葉が挙げられます。
傀儡まとめ
「洗脳」という言葉がありますが、洗脳状態とはいわば微塵も傀儡という自覚がないにも関わらず、周りの人が見たら一目で傀儡のようになっている、そんな状態のことを表したものになる訳です、恐ろしい話ですよね。
人は常に周りにあるものから何かしらの影響を受けているものではありますが、もしそれが何者かの意図によって操られていたとしたら、洗脳とまではいかなくても傀儡のような状態になっているとは言えるのかもしれません。
なんて夏に向けた怖い話ばかり出してしまいましたが、実際のところ、もし本当に傀儡のようになってしまっていたとしても、周りの人に迷惑かけず本人が幸せを感じていたらどうでもいいことですよね。