僥倖(ぎょうこう)
画数が多く、見慣れない文字かもしれないこの僥倖という言葉ですが、「偶然得た幸せ」といった意味を持つ言葉です。
2つ目の文字の中に「幸」という文字が入っていることから、何となくそういう意味の言葉かなと推測された方もいらっしゃったかもしれませんね。
今回はそんな「僥倖」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
僥倖の意味とは
「僥倖」とは、降って湧いたような、想定もしていなかった、思いもかけない、そんな幸せなこと、喜ばしいこと、恵まれた出来事が、起こった、訪れた、降ってきた、という意味を持つ言葉です。
「僥」という字は訓読みで「もとめる、ねがう」といった読み方になり、「望むこと、願うこと」を表した言葉になります。「倖」という字は訓読みだと「さいわい」といった読み方になり、「想定していなかった幸運」を示した言葉になります。
僥倖の由来
「僥倖」という言葉は、古くは奈良の時代の養老2年、718年に賊盗律という、盗みに関する刑罰や犯罪について書かれたものの中に「遂使 独為 僥倖」と書かれた部分があり、この僥倖という言葉が思いがけない幸運、といった同じ意味を示す言葉として取り扱われているため、この言葉が使われた出したのは、ここに記載された当時からではないかと考えられています。
「望外の僥倖だ」といった使い方もできる言葉となっています。
僥倖の文章・例文
例文1.可愛い猫と遭遇、些細な僥倖を感じる。
例文2.賭け事が好きな彼は些細な僥倖には目もくれない。
例文3.僥倖だ!競馬で大当たり!
例文4.運を味方に付けているのではないかと感じる彼にはよく僥倖な出来事が起こる。
例文5.安く買い取られると思っていた商品をリサイクルショップに持ち込んだら僥倖。意外と高く売れた。
僥倖という言葉は「幸運、幸せ」といった使い方で日常会話に組み込むと、よりフランクに扱える言葉かもしれません。
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僥倖の会話例
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昨日、同窓会に参加したら当時片思いしていた子と再開しまして。
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よかったですね!それで?
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話してみたら意外と会話が弾んで、今度一緒に食事に行けることになりました。
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それは僥倖な出来事でしたね。
僥倖な出来事は常に起こってほしいものですよね。
僥倖の類義語
僥倖の類義語としては、「物怪の幸い(もっけのさいわい)」や「棚からぼたもち(たなからぼたもち)」などの言葉が挙げられます。
僥倖まとめ
僥倖とは偶然の幸せを意味する言葉でしたが、僥倖な出来事なんて願ったところでそうなかなか起こるものではありませんよね。
大きく稼いでいるという噂がいまだに絶えることがないYouTuberと言われる人達の中にも、始めた当初はまさかこれがこんな大金を得るきっかけになるなんて、という感覚で今に至った人だっているかもしれません。僥倖が降ってきた時、その僥倖を間違いなく掴めるように、今は目の前のことに集中していきましょう。