優柔不断(ゆうじゅうふだん)
「優柔不断」という言葉を言われた経験がある方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?私自身、よく優柔不断な性格をしているとよく言われていました。
「複数人でコンビニに入った際、最後に出てくる人は毎回自分だ」といったような経験に心当たりがある方、間違いなく優柔不断な性格をしています。
今回はそんな何に対しても悩んだり迷ったりしがちな人は言われやすい、この「優柔不断」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
優柔不断の意味とは
一単語ごとに分解して意味を見ていきましょう。「優柔」とは、何か一つのことを決めるにあたって、それが確定するまでの時間がかかっていること、またその様子に対して使われる言葉です。「不断」は何かがずっと途切れることなく続いていること、またその様子に対して使われる言葉であり、この二つの言葉が一つになることで「何か一つのことを決断する上で、それにかかる時間が非常に長い」こと、またその様子を表した四字熟語となっています。
優柔不断の由来
古くは紀元前一世紀頃の時代、中国の歴史について記載された書物「漢書(かんじょ)」に登場する一文に使われたことが起源であると考えられています。
この当時に前漢王朝(ぜんかんおうちょう)の皇帝だった元帝(げんてい)という皇帝は庶民にも寄り添った政治をしておりましたが、自分の部下たちの制御はうまく行うことができておらず、その部下の権力争いによって王朝は滅んだとすらされています。
そんな元帝の様子を漢書では「優游不断(ゆうゆうふだん)」という評価で記しており、この言葉やこの言葉に含ませた意味が現在の「優柔不断」という四字熟語へと受け継がれていったと考えられています。
優柔不断の文章・例文
例文1.優柔不断な性格の僕は昼ご飯のメニューを決めることに10分もかかってしまう。
例文2.優柔不断な性格が災いして彼女を怒らせてしまった。
例文3.息子は自分や妻と違ってすごく優柔不断な性格をしている。
例文4.普段の彼はものすごく優柔不断な人だけど、私が危ない目に遭っていた時の行動には一切迷いがなかった。
例文5.僕はものすごく優柔不断な性格をしているけれど、彼女と出会った時はこの人しかいないと思った。
いざという時の決断さえ早ければ、普段はどれだけ優柔不断であってもいいかもしれませんね。
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優柔不断の会話例
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うーんどれにしましょうかねー。
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優さんは本当、優柔不断な方ですねー。
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ここは連日大行列で今日ようやく入れたじゃないですか?やっぱり悩んじゃいますよね。
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たしかにこのお店だと優柔不断になってしまう気持ちはわかりますね。
優柔不断な性格ではない人でも優柔不断にさせてしまうような魅力的なもの、あるところにはありますよね。
優柔不断の類義語
優柔不断の類義語としては「意志薄弱」や、「薄志弱行」などの言葉が挙げられます。
いずれもどこか人の心の弱い部分を表したような言葉ですね。
優柔不断まとめ
よく優柔不断と言われる人の1番の原因は自信がないからかもしれません。自信があれば悩むこともない些細なことでも、少しでも不安を感じるからこそ悩んでしまうのでしょう。
過度に優柔不断なせいで何か損していることに心当たりがある方は、あえて失敗をしてみるという考え方を持ってみるのもいいかもしれませんよ。失敗した数だけ優柔不断でなくなる自信が身に付いていくかもしれません。