「先立つ物は金」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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先立つ物は金(さきだつものはかね)

「先立つ物は金」とは「何をするにも必要な物は金という事」です。要するに現実社会で生きている以上はお金が無ければ何も出来ず、そんな身も蓋もない当たり前を敢えて言葉にしたと受け取れます。逆に言うなら、生きていく上で金より大事なものはなく、愛や夢よりもまずは金なのでしょう。そんな理想主義者がぐうの音も出ない「先立つ物は金」の解説となります。

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先立つ物は金の意味とは

「先立つ物は金」の意味は以下の通りとなります。
(1)何をするにしても、まず最初に必要となるのはお金という事。
(2)お金が無ければ何も出来ないという喩え。
(3)人が生きている以上、何をするにも金が必要でそれが現実であると説いている。
”先立つ”は「先頭に立つ」「順序が先」「先に死ぬ」「何かをする時に初めに必要」で、そこから、何をするにしてもまず最初に必要になるのがお金という意味が「先立つ物は金」です。受け取り方によっては悲観しているとも取れますが、現実社会を前向きに捉えているとも解釈可能です。また、だからこそお金を大事にしなさい、節約をしなさいとも感じ取れます。一方で、小説やドラマなどでは金銭苦の人がお金を借りる際に「先立つ物は金」というセリフが多々登場しますし、お金がない事を「先立つ物がない」と表現します。

先立つ物は金の由来

「先立つ物は金」の由来は残念ながら不明です。文献としては、明治時代の小説家・岡本綺堂の著書「正雪の二代目」(1927年)などに文言が記されています。

先立つ物は金の文章・例文

例文1.金銭苦で常に先立つ物は金と口走っていた知人が、先日から失踪してしまったが、俺にはその理由がよく分かり人生にうんざりしたのだろう。
例文2.先立つ物は金だが、同時にこんな世の中でそんなにあくせく働かなくても良いんじゃないかと思える。
例文3.血税を散財し懐に収めるだけの政治家や苦労知らずの坊ちゃん大臣には、先立つ物は金という庶民感情は一生理解できないだろう。
例文4.先立つ物は金だからと、東京で一人暮らしをする際に今は亡き母がコツコツ貯めた貯金通帳を渡してくれた時は、迂闊にも電車に乗って一人になった途端に号泣してしまった。
例文5.先立つ物は金を重々理解しているが、後はどうなっても良いから好き勝手にお金を使い果たしたい願望は誰にでもあるだろう。
散財や節約で「先立つ物は金」を使った例文です。

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先立つ物は金の会話例

  • 明日の競馬なんだけど、G1なんだよね。

  • うん。それで?

  • だからG1だよ。競馬界の頂点を決める特別なレース。なのに俺は…、先立つ物がないんだよ。…これ以上は言わせるなよ!

  • それってお金を貸せっていう事? 何で世の中は先立つ物は金って分かっているのに、そんなに大切なレースを前にしてお金がないの? もしかして先週のレースで負けたからとは言わないよね。

競馬好きの彼氏が彼女からお金を借りようとする会話です。

先立つ物は金の類義語

「先立つ物は金」の類義語には、「人間万事金の世の中」「地獄の沙汰も金次第」「仏の沙汰も銭」「金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる」などの言葉が挙げられます。

先立つ物は金まとめ

「先立つ物は金」は生きている以上、何をするにもまずはお金が必要という意味の諺です。飲み食いするのもお金がかかり、結局は綺麗事を言っても世の中は金が無ければ何も出来ないので、そんな現実を表現したのが「先立つ物は金」です。

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