「克己心」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

克己心(こっきしん)

「克己心」は自制心と同等の意味を持つ言葉です。使い道としては、スポーツ選手などが苦しい練習でも己に打ち勝つ為に頑張れる、その心を持ち合わせているといった感じではないでしょうか? その反面、似たような意味を持つ”精神力”や”自制心”、他にも”意思が強い”で代用ができるのも事実です。では、これらの言葉との違いやより詳しい意味などの解説となります。

[adstext]
[ads]

克己心の意味とは

「克己心」の意味は以下の通りとなります。
 (1)自分自身を負けずにコントロールする。
 (2)強い意志で物事にあたる。自己に打ち勝つ心。
 (3)欲望を抑える心。自制心。
 (4)精神力。精神的に強い精神。何事にも屈しない。
”克己”とは、自分の感情や欲望など誰もが持ち合わせる弱い部分に勝つ事で、その強い心が「克己心」となります。ですから、努力をしている過程も含めて、何事にも負けないよう懸命に奮闘している様です。自分の弱い部分を受け入れ、それでも強い意志で負けないように努力をするのです。

克己心の由来

「克己心」の”克己”は儒教の修養法となります。春秋時代の古代中国の思想家・孔子とその弟子達の問答を集録した「論語」には、「顔淵篇」があります。”顔淵”とは孔子の一番弟子とされ大変優秀な人物です。その「顔淵篇」には、「克己復礼を仁となす」という一文があり、自制をして礼儀を守るという意味があります。これが、「克己心」の由来とされます。

克己心の文章・例文

例文1.どんな分野でも成功するには、克己心が大事とされる。
例文2.克己心を鍛えるには、日頃からの努力が必要となる。
例文3.克己心を学校で教えるとしたら、道徳の授業になるのか。
例文4.現在の政治家や官僚に足りない能力が克己心である。
例文5.克己心を英語で例えると”スピリット”あたりが相応しい気がする。

「克己心」を調べると、その重要さや必要性を訴える例文が多く見掛けられます。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

克己心の会話例

  • 子供の頃、習字に通っていたんだけど、それってもしかしたら…。

  • 両親が少しでも克己心を養ってほしいと願い、通わせたんだね。

  • やっぱり、そうだよね。でも、当時は習字をしないで、落書きばかりして遊んでばかり。反省しています! 親の心子知らずだね。

  • そんな事はないよ。今では立派な大人になり、毎日働いているんだもん。克己心が確実に身に付いたんだよ!

子供の頃は「克己心」など知らなかったと嘆く男性と、そんな事はなく今はしっかりあると励ます女性の会話です。

克己心の類義語

「克己心」の類義語には、「自制心」「精神力」などの言葉が挙げられます。

克己心まとめ

「克己心」は、逃げるや怠けるなど自分の欲求よりも、自分の意志を強くして、弱い心に勝つという精神力の高さを表す言葉です。中国の孔子と弟子・顔淵のやり取りが由来とされ、今では座右の銘に使われたり、スポーツ選手などが好む言葉になっています。

最新の記事はこちらから