「全知全能」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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全知全能(ぜんちぜんのう)

「全知全能」とは「完全な能力であり、特別な力を持ち合わせる神様や神の如き存在」です。海外ドラマや映画の教会などのシーンで、「全能なる神よ~」「全能の父なる神よ~」とったセリフを聞いた覚えがありませんか? 世界中の名言や名句の中で最も有名とされますが、それぐらい欧米各国やキリスト教では「全知全能」という言葉は定番のフレーズとなっています。日本ではどうしても仏教の影響から仏様を思い出しますが、ギリシア神話やそのゼウスを連想するのが正しいようです。それでは「全知全能」についての解説をさせて頂きます。

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全知全能の意味とは

「全知全能」の意味は以下の通りとなります。
(1)完全で欠けるところのない知恵と能力。完全な知恵と完全な能力。
(2)全てを知り尽くし出来ない事は何一つない完全無欠の能力。
(3)完璧な存在である神様の存在や神様の能力であり、転じて、神様のような存在の喩え。
(4)「全智全能」とも書き同義。
”全知”は「全てを見極める知恵」「完全な知恵」、”全能”は「どんな事でも出来る」「完全無欠な能力」で、二つを合わせて完全な能力を併せ持つ神その者やそんな存在が「全知全能」です。神という存在を認めているなら「全知全能」は神ですし、仮に神を認めていなくても「全知全能」といえば神のような完璧に限りなく近い能力を持つ者の喩えなのです。また、ギリシア神話の主神の中で「ゼウス」は「全知全能の存在」とされるので、「全知全能」といえば「ゼウス」であり「最高神」とも評されます。実際の使い方としては、「全知全能の神」「全知全能の存在」といった形が有名で、天才・万能・才人・多才・オールマイティなども類語となりますが、それでも「全知全能」の方がより特別に優れている感を漂わせています。

全知全能の由来

「全知全能」の由来は正確には分かっていませんが、西洋に伝わるギリシア神話のゼウスが元となり、それが中国から日本に伝えられ「全知全能」と訳されたと言われています。文献としては、英文学者・永峰秀樹が訳した「代議政体」(1875~79年)などに文言が記されています。

全知全能の文章・例文

例文1.かかあ天下は夫婦円満というが、単に全知全能な妻に恐れて世の夫君が文句一つすら言えないだけだ。
例文2.若者にとっては神と同等な完璧な存在はスマホであり、全知全能に限りなく近いガジェットである。
例文3.子供の頃から毎日牛乳を飲み、野菜だって人一倍食べてきたのに、全知全能どころか成績も体格も平均以下なのだから困ってしまう。
例文4.アイドル好きにとっては、秋葉原などの地下ライブハウスに全知全能な神が降臨し熱唱するのだから、それは写真撮影やグッズ購入でお布施を払わずにはいられない。
例文5.どれだけ学者や医者が集まっても、コロナの予想どころかワクチン回数すら当初と的外れな事を散々と言ってきたのだから、この世を司るのは間違いなく全知全能な神だけで、他の存在はどれだけ賢くても表面だけで貧民から富民まで全員が無価値である。
神という特別な存在として「全知全能」を使った例文です。

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全知全能の会話例

  • 筋トレの成果だよ。触ってみて、ムキムキだから。

  • 何これー、ちょー凄い。筋肉が動く。

  • 何年もずっとジム通いをしているからね。これでまた一歩、全知全能に近付いたな。

  • アハハ、無理だって。逆に後退しているって。筋肉だけ付けても、知恵は小学生並みじゃん。

筋トレが趣味な男性と、何でもズバズバと本音を言う女性の会話となります。

全知全能の類義語

「全知全能」の類義語には、「十全十美」「完全無欠」「全能」「万能」「才色兼備」「天才」などの言葉が挙げられます。

全知全能の対義語

「全知全能」の対義語には、「無知無能」「非力」「無力」「甲斐性無し」「低能」「凡才」「愚鈍」「凡人」などの言葉が挙げられます。

全知全能まとめ

「全知全能」は完全な知恵と能力を持ち合わせている事なので神様その者を表したり、或いは限りなく神様に近いと喩えた表現です。元々はギリシャ神話の最高神ゼウスで、そこから神様の中でも特別な能力を秘めた神様(ゼウス)として、完全なる能力やそんな力を持ち合わせる神を崇める言葉となります。

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