「共依存」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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共依存(きょういそん)

「共依存」とは「相手に強く依存をする特殊な対人関係で、恋人や夫婦など結びつきが強い関係性ほど必要以上に頼るあまり自分自身を見失う状態に陥る事」です。人が出会い親密になるとそこには友情や愛情関係が芽生えますが、それがあまりにも間違った結びつきになると悪影響を及ぼす「共依存」になる可能性があります。コントロールをしたりされたり、或いは頼ったり頼られるのも適度なバランスが大事なのです。

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共依存の意味とは

「共依存」の意味は以下の通りとなります。
 (1)特定の相手と互いに過剰に依存し合い自分自身を見失う対人関係。
 (2)恋人・夫婦・友人・親子・職場関係などで起こる依存症の一つで、お互いが必要以上に相手へ頼り頼られる事で自己の存在価値を見出す状態。
 (3)「きょういぞん」とも読む。「共嗜癖」も同義。
”共”は「一緒」「同じ」「同一」、”依存”は「他に頼って存在や生活する」で、お互いが一心同体のような関係が「共依存」です。これは様々な人間関係で起こり得ますが、最も多く問題視されているのは恋人や夫婦関係においてで、代表的なのは男の方が女性に暴力を振るう「DV」(ディーブイ、ドメスティックバイオレンス)を繰り返しても、女性は「自分が悪いから」「彼は寂しい人」「それでも愛している」などの理由から正当化し暴力を受け入れて関係が続いていく状態です。他にも、一見すると暴力など問題行為とは無縁の仲が良い恋人や親子関係でも一方が過剰に相手の世話を焼き、それが楽だからと受け入れているのも「共依存」になります。これは過剰な世話によって、自分は相手を必要として相手も自分がいないとダメになるという特殊な関係が成立し、最終的には悪い方向に突き進む危険性が高いのです。

共依存の由来

「共依存」は1970年代にアメリカで誕生した概念です。当時のアメリカではアルコール依存が大きな社会問題になっていて、夫の過剰飲酒に悩む妻や家族を守る援助者の間で「共依存」が使われ始め、それが次第に世界にも広まりアルコール依存以外の過剰な依存関係という意味も含まれるようになっていきます。

共依存の文章・例文

例文1.妻はバイト先の店長と共依存になっていると確信しているので、興信所に頼んで決定的な浮気証拠を掴んでやると準備していたら、妻の方から離婚を切り出され家を出ていった。
例文2.この国を良くしようと躍起になるメンバーの共依存は恐ろしく、公文書を改ざんし死人が出ても悪びれず一切問題がないと言い切り自分達が正義で下級国民は黙って従えと態度で示す。
例文3.お隣に住む夫婦は共依存なのか知らないが激しい喧嘩をした後に笑い声が聞こえ、外出する時はペアルックで腕組みをしているが妻の頬には青痣が見られる。
例文4.多かれ少なかれ人間関係には共依存が垣間見れるが、容易に新しい関係に移れるか否かが大事な点だと思う。
例文5.忖度する官僚もされる為政者も共依存で非常に腹立たしいが、それよりも金を貰っているのか大絶賛で擁護しまくるコメンテーターや大学教授が何よりも害悪だ。
「共依存」を使った例文となります。

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共依存の会話例

  • ところで共依存というのは相当にヤバイ関係なんだね。

  • 愛しているから恋人を殴って、恋人は自分が悪いと思うんでしょう? 相当に異常な関係よね。

  • でも、殴るまではいかなくても特殊な恋人や夫婦関係も多いらしいよ。最近は特に。

  • 将来の不安があるところコロナになったから、誰かに依存して依存されたいと思うのかしらね。

ある夫婦が「共依存」について話し合っています。

共依存の類義語

「共依存」の類義語には、「相互依存」「インターディペンデンス」「相互利益」などの言葉が挙げられます。

共依存の対義語

「共依存」の対義語にありません。補足として”依存”の対義語は「自立」「独立」「自活」などの言葉が挙げられます。

共依存まとめ

「共依存」は恋人や夫婦などの対人関係で相手に過剰に依存する事です。相手に頼って生きているような状態で、そこには暴力やお酒などの問題が絡んでくる事が多く、それでも離れられないのが「共依存」で近年は大きな社会問題の一つになっています。

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