「内戦」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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内戦(ないせん)

「内戦」とは「国内の覇権争いなどから起こる自国内の戦争」です。先進国の場合は幸いな事に「内戦」は殆どありませんが、これが発展途上国の場合はいつ「内戦」となるか分からず、特にGDPが低い割りに軍事力の高い国や宗教・地理的な問題を抱えていると、政府が不安定になれば自分達の主張を通そうと武力で強引に持っていく「内戦」が始まるのです。 

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内戦の意味とは

「内戦」の意味は以下の通りとなります。
 (1)国家の領域である一つの国の中での同じ国民同士の戦い。国内の戦争。
 (2)国内で政府側と反政府組織や武装勢力との間で起こる武力衝突。
 (3)「内乱」も同義。
「内戦」は文字通り「国内の戦い」となり、一国内での同じ国民同士が政治・経済・宗教・文化・民族などの違いを理由に対立を引き起こして最終的には武力を持って解決を目指すようになり、主流派である政府側と反主流派の反政府組織や武装勢力との武力衝突となります。また、双方の後ろには支援する隣国・他国や別の武装勢力などの姿もあり様々な思惑が絡んでいるので、「内戦」といっても事実上の「戦争状態」であるのは間違いありません。しかし、国際法上は自国内の国民同士の衝突は「戦争」とはならないので、「内戦」という呼び名が定着しているのが実情のようです。さらに「戦争」の場合は独裁政権などが内部崩壊をして短期で終わる場合もありますが、「内戦」は武装勢力ゲリラ的な攻撃を仕掛け続ける限り何年や何十年と終わりが見えないのです。そんな状況だと子供達は生まれた時から大人になっても「内戦」の中を生きているので、当然ながら経済は停滞し続けまともな仕事などはなく、日々の生活も死との隣り合わせとなり、するとこんな状況を放置する政府には不信感が募り次第に自然と反政府組織に仲間入りするのもおかしくないのです。かつては「内戦」というと麻薬絡みの南米の印象が強く、現在も以前ほど激しくはなくても単発的にあるようですが、2023年時点では中東やアフリカが多くその中でも代表的な国はアフガニスタン・シリア・リビアなどになります。そしてロシアと戦争状態のウクライナ、パレスチナ問題のイスラエルもある意味では「内戦」となり、これらの国々は歴史的な根深い問題を抱えているので政府側に距離を置く組織はどうしても武力で対抗をする手段しかなく衝突は避けられないのです。

内戦の由来

「内戦」の定義は厳密には「戦争」や「内乱」と使い分けが難しいところがあり、歴史を振り返ると文献によって有名な武力衝突を「〇〇戦争」「○○内戦」「○○内乱」と都合よく用いられて統一されていないところがあります。それでも17世紀になると同じ国民同士の戦いを「内戦」として、1605年のロシア・ツァーリ国(現ロシア)の「大動乱」が記録では最も古いです。

内戦の文章・例文

例文1.外はとても蒸し暑くてミサイルも飛び交う内戦の最中、地下室に隠れながらスマホで私人逮捕系動画を観て日本は平で羨ましいと思った。
例文2.これだけ内戦が続いて何万人もの命を失っても、ミサイルを打ちライフルを乱射する戦闘員は神や宗教を主張するのだから、それは理屈などは通用しないし内戦も決して終わらない。
例文3.「また内戦で小さな子供たちが亡くなりました」と芸能人が訴えると、どうしても偽善で怪しく見えてしまうのはこちらの心が歪んでいたり嫉妬なのか、それとも本当に関係団体から高額なお金が振り込まれているのか分からない。
例文4.中国やロシアはアメリカよりも内戦勃発が怖くて仕方がないので、国民を異常に監視するのだろう。
例文5.戦争が終わると世界中の人々が喜ぶが、内戦に関しては情報が少ないのもあるが誰も無関心なようでそこがどうにも引っ掛かる。
「内戦」を使った例文となります。

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内戦の会話例

  • この星は内戦も戦争もいつまで続くのか。

  • 中東やアフリカは内戦状態が当たり前だから、逆に終結したら人々は一体何をするのって感じがしない?

  • まあ確かに大人の男達はする事がなくなるよ。反政府軍なんて今更アメリカ万歳ってスタバに行ってコーヒーを飲みながらNFLを観たりネットフリックスの新作の感想を仲間と語るなんて無理だから。

  • それは飛躍しすぎでしょう。私達だって無理よ。

「内戦」が終わらない状況についての会話となります。

内戦の類義語

「内戦」の類義語には「内乱」「市民戦争」「内輪揉め」「紛争」「地域紛争」などの言葉が挙げられます。

内戦の対義語

「内戦」の対義語には「戦争」「外戦」などの言葉が挙げられます。

内戦まとめ

自国内での同じ国民同士が敵味方に分かれて武力衝突を起こすのが「内戦」です。ですから主に政府側と反政府側による戦争が「内戦」となり、国家同士の対立ではないからこそ外国の介入が難しく長期化する可能性が高くなります。また、民族や宗教の違いなど長い歴史的な背景があるので、一時的には停戦状態になっても指導者などが変わると再び「内戦」が始まってしまう事もよくあります。

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