内部留保(ないぶほりゅう)
経済系の新聞やニュースを見ていると、よく登場する言葉のひとつに「内部留保」と呼ばれるキーワードがあります。内部留保の額は年々アップする傾向にありますが、それに伴う正社員やパートの給与は伸びていないという残念な実態もあります。内部留保という言葉について、詳しく調べていきましょう。
内部留保の意味とは
内部留保とは企業が得た純粋な儲けのうち、税金やスタッフの給与・取引先への支払いなどを差し引いた残りのお金のことを指しています。内側に貯めるという意味合いがあり、企業がまさかの事態に備えて貯めているお金と言い換えることもできます。
内部留保の由来
留保とは内側にキープしておくということ、つまり会社の組織の内側にため込んでいくという意味合いから名付けられた言葉です。2008年の終わりくらいから、国会内で議論され使われ始めた言葉です。
内部留保の文章・例文
例文1.内部留保の影響で、雇用が不安定になっている
例文2.企業の内部留保の額が50兆円を超えた
例文3.大手企業が内部留保をやめない限り、雇用環境は改善されない
例文4.企業が内部留保をやめないのは、倒産を恐れているからだ
例文5.欧州に比べて日本企業の内部留保額は、比較にならないほど大きい
景気は良くなりつつあるが、一方で企業の内部留保の額は落ち着くところを知らない。景気の底上げをはかるためにも、大手企業は内部留保をやめて設備投資にまわすことが大切でしょう。
内部留保の類義語
企業の利益から支出を差し引いた残りの金額のため、余剰金・社内留保と呼ばれるケースもあります。
内部留保まとめ
日本が経済大国として大きく前進していくためには、一部上場企業の内部留保体質を少しずつ改善していき、技術開発や人件費にあてる努力が必要になります。大手企業のこうした体質が変わることによって、非正規雇用の労働者の待遇も改善されるのではないかと期待されています。