円周率(えんしゅうりつ)
「円周率」とは「円の直径に対する円周長さの比率で、円周÷直径=3.14…と永遠に続く無理数」です。小学生で習うので簡単な印象がある「円周率」ですが、数学好きにとっては夢やロマンが溢れる特別な数字のようです。時々ニュースでも何万桁を記憶して世界記録を更新と報道されるので、それぐらい未知なる何かがあるのでしょう。因みに後から解説しますが、コンピューターでは現在は62.8兆桁まで計算できるそうです。そんな驚異的な不思議な数字「円周率」の解説となります。
円周率の意味とは
「円周率」の意味は以下の通りとなります。
(1)円の直径に対する円周長さの比率は一定で、記号はギリシア文字「π」(パイ)で表す。
(2)小学5年の算数で習う円と円周の間の永遠に終わる事のない数値で、どんな円でも円周と直径には一定の関係があり「円周÷直径」で求められる答え「円周率」は「3.14159…」と限界なく続くが一般的には「円周率」(π)は「3.14」で計算する。
「円周率」は日本では小学校5年生の算数授業で習いますが、単なる算数の一単元という範囲を超えて、数学においても最も重要な「数学定数」となります。その理由は円周率は上記の通り永遠に答えが出ない「無理数」であり「超越数」となっているからです。よって普通の人は「3.14」で覚えて計算も例えば、「円周」を求める場合は公式は「直径×円周率」なので直径が4センチなら「4×3.14」で、円周は「12.56センチ」となります。通常というか少なくても小学生の授業においてはこの程度を理解すれば十分で、後は円の面積や逆に円周を求めるなどの計算で用いられるぐらいです。しかし、「円周率」にはもう一つの側面があり、それは「無理数」であるが故に人類は一体何桁まで計算できるのかという記録更新の世界です。起源前から計算・解析されてきた「円周率」ですが、1945年までは云わば暗算というか人力での計算で少数第540桁まで計算しましたが、1947年に計算機が登場すると急激に桁数を増やしていき、そして1980年代に突入すると計算機からコンピューター(パソコン)に変わるとさらに桁数を増やして1000万桁や1億桁を突破し、遂には2021年8月16日にこれまでの50兆桁を大きく上回る62.8兆桁まで記録を伸ばしました。このような世紀の大記録以外にも、「円周率」は一般のパソコンのCPU性能を調べるベンチマークともなっていて、高性能ほど当然ながら計算が速くなります。
円周率の由来
「円周率」の歴史は、起源前の古代バビロニアで正六角形の周と円周の比を比べて「円周率」の近似値を出していたとされ、それが最も古い「円周率」に関する記録です。
円周率の文章・例文
例文1.小学生の息子から円周率の計算を教えてくれと頼まれ、急に言われると何の事だかさっぱりで狼狽えてしまった。
例文2.円周率を覚えても将来何の役に立つのかと子供の頃は思っていて、いざ大人になると正にその通りだが、しかし円周率も覚えていないのは大抵は他の事も理解できず仕事もできない。
例文3.開成中学など難関校の受験は、円周率もひっかけ問題で使われるので要注意だ。
例文4.東大入試では「円周率が3.05より大きい事を証明せよ」という問題が出題された。
例文5.太っている友人に「円周率凄そうだね」と言ったら、「同じだよ!」と突っ込まれた。
受験問題や日常会話などで「円周率」を使った例文です。
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円周率の会話例
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円周率って覚えている?
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そう言えば子供の頃に習ったなー。
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懐かしいよね。俺は10桁ぐらいまで覚えていたけど、今は忘れたよ。
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私は3.1の次から怪しいわ。記憶力は年々低下するから、来年は3も忘れそう。
知人男女が「円周率」について会話をしています。
円周率の類義語
「円周率」の類義語には、「比率」「ルドルフの数」などの言葉が挙げられます。
円周率の対義語
「円周率」の対義語はありませんが、「円周率」は「無理数」なのでその対義語は「有理数」「可比数」「整数」などの言葉が挙げられます。
円周率まとめ
「円周率」は小学5年の算数で習う円周と直径に対する比率で、公式は「円周÷直径」で答えは「3.14」となります。記号では「π」となり「π=3.14」で、これが円の面積など様々な公式に用いられ計算をしやすくします。一方で「円周率」は「無理数」で「3.14159…」とどこまでも桁数が続くので、これが何桁まで計算できるのか各国の研究チームが世界記録を更新しようとしのぎを削っていて現時点ではスイスチームが出した62.8兆桁が最高記録です。