冥利に尽きる(みょうりにつきる)
「冥利に尽きる」とは、今いるその立場の者として、これ以上ない幸せを感じることです。幸せや喜びなど、今自分にとって最大限に満足できる状態を表します。また、誰かへの感謝の気持ちを伝えるという時にも用いられます。それでは、今回は「冥利に尽きる」について解説していきます。
冥利に尽きるの意味とは
冥利に尽きるの言葉の意味は、その立場の者として、これ以上ない幸せを感じるということです。例えば、自身がスポーツチームの監督をしていて、もしチームが全国優勝やそのチームにとって価値のある勝利をしたのであれば、これ以上ない幸せを感じ「監督冥利に尽きる」という表現をします。つまり、冥利に尽きるとは、この上ない喜びや幸せ、満足感を感じることです。このように、立場ごとに「○○冥利に尽きる」や、「○○として冥利に尽きる」という使い方をよくされます。
冥利に尽きるの由来
冥利に尽きるは、元々仏教の用語が由来となっています。冥利とは、神仏が知らない間に授かる恩恵のことです。そのため、冥利に尽きるとは、これ以上の恩恵を望めないほど今のこの現状に満足しているという状況です。
冥利に尽きるの文章・例文
例文1.Aさんはこれだけ多くの特集を組んでもらえて、タレント冥利に尽きていることだろう。
例文2.教え子が立派な社会人に成長していて、教師冥利に尽きる。
例文3.世界有数の大きな古典に出展できるなんて、作家としても冥利に尽きる想いだ。
例文4.部長を務めた高校最後の年に地区大会を優勝でき、部長冥利に尽きる。
例文5.自身の出演した作品が日本アカデミー賞を受賞して、1人の役者としても冥利に尽きる。
冥利に尽きるは、これ以上ない喜びを表す際に用いられます。
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冥利に尽きるの会話例
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この間のお客さんから、会社にお礼の手紙が来てたよ。
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本当に?それは働いている私たちからするととても嬉しいね。
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お礼の手紙やメールをもらうとモチベーション上がるよね。
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うん。その時の接客担当としても冥利に尽きるよ。
社内で会話をしている様子です。仕事をしていてお礼の言葉や手紙、メールをもらうとモチベーションも上がりますね。
冥利に尽きるの類義語
類義語には、ありがたく勿体ないという意味の「冥加に尽きる」や「恐れ多い」などがあげられます。
冥利に尽きるまとめ
自身が何かに取り組んでいて、良い結果が出た時は、感動するくらいうれしいものですね。冥利に尽きるとはそのようなこれ以上ない幸せな状態を表す言葉でした。
日常的に使う言葉ではありませんが、感動する喜びを感じた時などは是非「〇〇冥利に尽きる」と使ってみてください。