出征(しゅっせい)
「出征」とは「戦争目的で軍人が戦地に赴く事」です。戦争や紛争が続く限りはどこかの軍隊が敵国や地域に兵士を送り出す「出征」や「出兵」があるという事で、日本人としての感覚だと戦争は遠い異国の出来事のように思えますが、例えばパレスチナ情勢や中東問題が再び激化すれば為替が変動して原油価格上昇に物価高へと波及して、日常生活にも大きく関わってしまいます。
出征の意味とは
「出征」の意味は以下の通りとなります。
(1)軍隊の一員となって戦地に赴く事。戦争に行く事。
(2)出て行く事。出かける事。
「出征」は元々は古代中国では「出て行く事」という意味でしたが、現在は「軍人が軍隊の一員として戦地に赴く事」です。ですから日本の場合は厳密には現在の自衛隊では使わず、戦国時代や戦時下の大日本帝国や軍事教育などで用いる表現となります。日本が中国などアジア各国へ戦争を仕掛けたのも「出征」となり、要するに国・国家として敵国を攻める為に兵士を戦場へ送る事です。半ば強制的な命令になり将校など地位が上の者が戦地に行くのも「出征」で、この場合は任務を遂行し結果を残すという役目もあります。よって、広い意味では「戦争に行く」や「戦場に向かう」などを「出征」としますが、仕切る立場の将校などは国の威信を掛けて戦地に行くわけなので強い覚悟を持って結果を出すのが求められ、何も成し遂げず逃げるように戻れるほど甘くはないのです。使い方としては「出征兵士」「出征軍人」「出征する」「出兵の様子」「出兵の見送り」といった形になります。
出征の由来
「出征」の由来は古代中国の儒教経典「易経」からとされ、当時は「出て行く」や「出掛ける」という意味がありました。それが日本に入ってきて奈良時代の頃には現在の「戦地に赴く」や「戦争参加」という意味として使われるようになります。
出征の文章・例文
例文1.祖父の昔話は殆どが戦争に関するもので「子供の頃は出征兵士を見送った」といったものだが、体を壊して入院をするようになったら見舞いに行っても看護婦の話しかしなくなって、男というのは欲望に忠実な生き物だ。
例文2.戦争を容認するような保守派の一部は、我が子が出征して帰ってこれなくなった家族の苦しみなど1ミリも理解せず、それどころか自分は安全圏で戦地に絶対に行かないから口だけ好き勝手を言う最悪の人達だ。
例文3.有名な街道や国道は出征兵士が遠征する為に整備されたと思っている。
例文4.中東地域は子供もテロリストとなって出征しライフル銃を乱射する訳で、これでは恐ろしさもなくなり世も末としか言いようがない。
例文5.出征軍人がボロボロになって帰還しても、体が言う事をきかず酒を飲んで痛みを忘れるぐらいしかやれる事はなかったと思うと涙が出てくる。
「出征」を使った例文となります。
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出征の会話例
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パレスチナもウクライナも戦火は消えないけど、自分達に何か出来る事はないかな?
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うーん。日本からだと寄付ぐらいしかないわよね。現地だったら出征する兵士を見送ったり、戻ってきた兵士を看病したりとか?
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それもいいけど、もっと戦争を止める方法を知りたいんだよ。
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政府に要望書を出すとか…。というか、あなたは仕事を探して面接を受けなさいよ。
無職の夫がウクライナやパレスチナ問題に頭を痛めるという内容です。
出征の類義語
「出征」の類義語には「出陣」「出撃」「出兵」「初陣」「出戦」「従軍」「挙兵」「旗揚げ」などの言葉が挙げられます。
出征の対義語
「出征」の対義語には「帰還」「凱旋」「帰省」「帰郷」などの言葉が挙げられます。
出征まとめ
戦争用語で軍人となって戦地へ赴くのが「出征」です。国や国家の為に戦争をする目的で現地に入り、そこで相手の兵士と戦う訳ですから大変重要な任務となっています。現在の日本では「出征」する事はありませんが、現代においても戦争や紛争が続いている国や地域では兵士となって「出征」をするのが日常生活と隣り合わせになっています。