「出来レース」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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出来レース(できれーす)

出来レース(別名:出来合いのレース)は、茶番や八百長などと同等の意味として使われる言葉です。○○コンテストや△△大賞などについて、「あれは出来レースなんだ!」という誹謗中傷は付きもので、実際の真偽が不明ですが何かと気になってしまうものです。「出来レース」という言葉は馴染があり、誰かに説明を受けた訳でもなく自然と意味を理解していますが、正しい意味や由来などは案外と知らないものです。では、今回はそんな「出来レース」について、解説をさせて頂きます。

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出来レースの意味とは

「出来レース」の意味は以下の通りとなります。
(1)既に勝負や結果が決まっているレースや試合、選考など。
(2)八百長談合と同義で、始める前から結果が出ている。
(3)事前の打ち合わせ等で結果は決まっているが、表面上は真剣勝負をしている様。
厳密には「出来レース」も二つの意味があります。それは、周囲や関係者全員が納得しているのか、それとも観客や当事者が知らない場合です。例えば、テレビのバラエティ番組などでお約束の意味を込めた勝負なども、「出来レース」と呼ばれます。しかし、バラエティとして笑いの範疇なら問題がありません。しかし、真剣勝負のプロ選手による試合が出来レースなら、これは大問題となります。他には、絵画コンテストに芸能人が応募すると受賞したり、音楽の○○賞で大手事務所のグループが受賞すると、これは「出来レース」と毎回噂が立つものです。

出来レースの由来

諸説ありますが、信ぴょう性が高いのは「出来合いのレース」を略して、出来レースとなったものです。事前に勝敗は決まっているので、それを「出来合いのレース」や「出来上がっているレース」と呼ばれていて、それが出来レースになったとされます。また、”八百長”とも比較されますが、試合やレースにより賭博行為で利益が発生するのが”八百長”で、出来レースは必ずしも利益に繋がらず、それよりも人間関係などを大事にした故の行動ともなります。

出来レースの文章・例文

例文1.国政選挙も出来レースに思えてならない。
例文2.父親が大物で実力者なら、人生そのものが出来レースとなり簡単に感じてしまう。
例文3.幼稚園の息子とゲームで対決すると、毎回手を抜いているので、これも出来レースと言えなくもない。
例文4.芸能人などは出来レースだらけと勘繰る。今度の新作ドラマの主人公も、関係者が力関係で決めているのだ。
例文5.私立大学の入試は、出来レースと呼ばれる。特に医学部はその傾向が高い。

出来レースは殆どが不正となるので、紹介した例文のようなものになります。また、厳密には「幼稚園の息子と~」の例文は、出来レースの意味から遠いですが、それを踏まえて敢えて本人が会話として使う場合もあります。

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出来レースの会話例

  • 政治だけでなく、芸能界の世界も出来レースだらけなんだね。

  • それを言ったら、どの世界も全部出来レースとなるよ。会社に入社するのも縁故採用があるし、出世だって結局は上司に好かれたもの勝ちだよね。

  • なんだか、全てがバカらしくなるね。本当の実力勝負って今はないの?

  • それでも、スポーツの世界は実力勝負が残っているでしょう。長年活躍している選手は実力がある証拠だし。それに、芸能人も大手事務所を辞めたら、一気に苦しい立場に追い込まれるけど、その後盛り返して人気を獲得したら、出来レースを打ち負かす実力があるという事だよね。

「出来レース」ばかりの理不尽な世の中への不平不満の会話内容です。

出来レースの類義語

「出来レース」の類義語には、「インチキ」「八百長」「談合」などの言葉が挙げられます。

出来レースまとめ

出来レースは、開始前から関係者同士の調整や打ち合わせで、勝負結果が決まっています。確かに納得できない慣習ですが、日本社会では未だに多くの場でまかり通っていますし、何より巧妙なので覆すのが難しいのも事実です。しかし、だからこそ真剣勝負が多いとされるスポーツや誰もが予想できなかった結果が出た時に、大きな感動や興奮、熱狂が生まれるのです。

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