出梅(しゅつばい)
「出梅」とは、梅雨が終わるときのことです。梅雨の季節となると、憂鬱な気分になる人も多いと思いますが、出梅はその梅雨が明ける日になります。それでは、「出梅」について解説させて頂きます。
出梅の意味とは
出梅の意味は、雑節(日本の暦の用語)のうちの一つで、梅雨の終わる日のことを表しています。出梅の「梅」とは、梅雨のことを表しています。入梅(梅雨入りの日)から約30日、7月中旬ごろに出梅はあります。梅雨は農作物や水不足の地域にとっても必要なものではありますが、大雨の日が続くため、憂鬱な気持ちになってどんよりする人もいらっしゃると思います。そんな憂鬱な気持ちから気を晴れさせるのが、梅雨明けを知らせる出梅なのかもしれないですね。
出梅の由来
出梅の由来は、梅雨入りのことを入梅ということから、梅雨明けは出梅と呼ばれるようになりました。因みに入梅は、太陽の黄道座標における経度が75度に達した日の6日目頃の壬(みずのえ)の日を指すことが由来となっています。そこから暦で30日後が出梅となります。
出梅の文章・例文
例文1.梅雨で気分も上がらなかったが、ようやく出梅と聞いて気が晴れる。
例文2.出梅のはずが、天気予報はまだ雨ばかりだ。
例文3.出梅とはいってもあくまで入梅から30日経った日のことだから、完全に梅雨が明けたわけではない。
例文4.出梅の後はいよいよ夏が近づいてくる。
例文5.今年は雨も少なかったから、出梅のタイミングが分からなかった。
「出梅」を用いた例文になります。出梅は実際には気象の用語ではないため、あくまでも完全に梅雨明けしたということではなく、梅雨明けの目安になります。
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出梅の会話例
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ニュースで来週にも出梅ってやってたよ。
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そうなんだ、梅雨で雨続きだったから、ようやく梅雨も明けるんだね。
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雨だとテンションも下がるから、ようやく出梅を迎えて嬉しいよ。
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入梅からの1カ月って本当に長く感じるよね。
出梅についての会話をしている様子です。入梅から出梅が約30日ということは、梅雨は約1カ月続くということですね。
出梅の類義語
出梅の類義語には、意味は逆ですが梅雨入りを表す「入梅」があります。その他、梅雨に関連する言葉では、梅雨時期にもかかわらず降雨量が少ない「空梅雨」があげられます。
出梅まとめ
出梅とは、梅雨が終わる日のことを指す言葉でした。梅雨となると、雨の日が多く、憂鬱で気分が上がらない人も多い事だと思います。そんなときに、梅雨が明ける目安となる出梅という言葉を聞くと、少しうれしい気分になる人も多いのではないでしょうか。