分散登校(ぶんさんとうこう)
「分散登校」とは「コロナ対策として、学校に通う子供人数を制限する取り組み」です。従来のクラス人数を半分程度に抑えて生徒の3密を回避し、コロナ感染を防ぐ術となっています。子供達としてはこれまで通りの学校授業が受けられず、また友人とも会える機会が減るので不満でしょうが、感染対策やクラスター予防としては有効なのです。それでは「分散登校」について解説となります。
分散登校の意味とは
「分散登校」の意味は以下の通りとなります。
(1)コロナ禍社会となり感染予防として、児童生徒の人数を制限し複数回に分けて登校させる。
(2)生徒の時間や人数を分け密にさせない登校で、全国の小中学校や高校などがコロナ対策として導入している。
”分散”は「物事がばらばらに分かれ散る」「物理学や化学におけるある現象の事」、”登校”は「生徒は授業を受ける為、教師などは勤務する為に学校へ行く事」で、文字通り取ると生徒や学校関係者がばらばらで登校するのが「分散登校」ですが、コロナ禍社会となり生徒や教師を感染させない為の苦肉の策と受け取れます。全生徒が学校に集まるとそれだけ密な状態になるので、クラスターなどが発生する恐れがあり、そこで例えばクラスの半分を午前中に登校させ授業をやり正午で帰らせ、残り半分は午後に登校し授業をさせたり、或いは曜日毎にして月曜は男性が登校、火曜は女性が登校など教室内が3密にならないように知恵を絞った対策が「分散登校」です。明確なルールは存在せず、各自治体や学校判断によるので、それぞれによって対応が違いますが大半がクラス人数を半分程度になるように努力しています。要するに、これまでの全生徒が決まった時間に登校し下校するスタイルを一旦止めて、時間や曜日によって生徒を分散させるコロナ対策が「分散登校」です。
分散登校の由来
コロナ感染の危機とその対策から政府は2020年2月下旬、安倍元総理が記者会見で全国の小中学校と高校に対して一斉休校を要請し、その一か月後ぐらいから各自治体や学校の判断によって「分散登校」が始まりました。
分散登校の文章・例文
例文1.小学1年生の息子は分散登校と言われても何の事かさっぱりだが、こんな時代だからと納得してもうらしかない。
例文2.妹は分散登校によって友人と会えう機会が激減し、その所為かだんだんと元気がなくなっている。
例文3.本気でコロナやクラスター対策をするなら、半分以上に減らした分散登校にしないと意味がないが、それをするのは現実的ではないのだろう。
例文4.分散登校で教師の苦労は倍に増えた。
例文5.息子は分散登校で午後からは自宅に居るので、ゴロゴロばかりして体重が増えてしまった。
コロナ対策である「分散登校」についての例文です。
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分散登校の会話例
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そろそろお昼だし、子供達が帰ってくるんじゃないか?
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ん? あーそうね。分散登校なのよね。まだ慣れてないわ。油断するとすぐに忘れてしまう。
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仕方がないよ。平日でお昼に帰ってくるなんて頭が追い付かないよ。そう言う俺もリモートワークだけどな。
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こんなコロナ禍の生活はいつまで続くのかしらね。
夫婦がコロナ禍の生活について会話をしています。
分散登校の類義語
「分散登校」の類義語には、「臨時登校」「時差登校」「時差出勤」「フレックスタイム制」などの言葉が挙げられます。
分散登校の対義語
「分散登校」の対義語には、「集団下校」「集団帰宅」「一斉下校」などの言葉が挙げられます。
分散登校まとめ
「分散登校」は子供や学校関係者をコロナ感染から守る為、クラスの出席人数を半分程度に減らすコロナ対策です。政府や文部科学省が全国の小中学校や高校に導入を促し、各地域や学校によってどの程度の「分散登校」とするかは裁量判断となりますが、3密回避に成功しオンライン授業の促進などで一定の効果がありコロナ感染者を抑える役目を果たしています。