切り抜き(きりぬき)
「切り抜き」とは「長時間のYouTubeなどを新たに短く編集し直した動画の呼び名」です。昨今はテレビ離れが顕著で、特に若い世代や子供などはテレビの代わりにYouTubeを観て時間を潰しているのが当たり前になっていますよね。しかし、どんな動画でも良い訳ではなく若い世代や子供に訴える何かがないと再生回数は増えません。ですから有名人などの動画でも無駄に長いものは敬遠され、その代わりに第三者が編集し直した「切り抜き動画」の方が人気なのです。
切り抜きの意味とは
「切り抜き」の意味は以下の通りとなります。
(1)何かの一部分を切り取る事で、写真や画像などから人物や物だけを抽出する行為。
(2)画像編集では画像やイラストやオブジェクトで必要な部分を表示出来るように加工する事。
(3)YouTubeなどで人気YouTuberの長時間動画を第三者が短く編集し再投稿した動画の呼び名で、「切り抜き動画」を略した言葉。
「切り抜き」は本来は文字通りに何かを切り抜く事で、それが新聞であったり雑誌などから気になる部分だけを抽出して抜き取る行為でした。それがパソコンが普及したり印刷技術が発展をすると、画像編集ソフトで画像やイラストやオブジェクトなどで必要部分を加工したり、或いは長文から必要部分を抜き取る「カット&ペースト」や「コピー&ペースト」(コピペ)の類として同じような扱いになりました。しかし、2018年頃からバーチャルYouTuberなどの長時間動画を編集して新たな動画とする「切り抜き動画」がちょっとした話題になり始めると、同じ流れとして映画やアニメなどを短くまとめた「切り抜き動画」が乱立をして社会問題になっていきます。著作権を無視した「切り抜き動画」で収益化を図るのは流石に違法として厳しく罰せられたのですが、今度はひろゆき・朝倉未来など人気インフルエンサー(YouTuber)の本人公式の「切り抜き動画」が流行り出して現在に至ります。どんなに有名人の動画でも無駄に長いと今の若者には不評なので、短く要点だけを絞った動画の方が大勢から支持されるのが現在の傾向なのです。よって、新聞記事などを切り抜く意味もありますが、「切り抜き動画」の略語が「切り抜き」として特に若い世代などに定着をしています。
切り抜きの由来
「切り抜き」の由来は残念ながら不明ですが、パソコンが広く普及をする転機となったWindows95が登場した1995年あたりから「画像の切り抜き」といった形で使われ始めたようです。「切り抜き動画」としては2018年頃から一部の人々が使い始め、現在は特に若い世代には「切り抜き」として広く浸透をしています。
切り抜きの文章・例文
例文1.切り抜き動画を観ていたら休みがあっという間に終わった。
例文2.有名人になれば本人がなにもしなくても、切り抜き動画などで勝手に財布が潤うので庶民との生活格差は広がる一方だ。
例文3.どこかで拾った画像を切り抜き少しアレンジを施し、まるで自分の作品のように振る舞うアーティストもどきが昔は大勢いた。
例文4.YouTuberのライブ動画は無駄に長いので編集した切り抜き動画の方がマシだが、それなら最初から見ない方がさらに有意義である。
例文5.テレビが廃れYouTubeが主流となったが、後数年もしたらYouTubeバブルも暗号資産STEPNのように暴落して、新しいメディアに大勢が流れるのは目に見えているが、そこでも切り抜きは生き残る気がする。
「切り抜き」を使った例文となります。
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切り抜きの会話例
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休みの日って何しているの?
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もうずっと家に引き籠っている。お酒を飲みながら切り抜きを見たり、ゲームをしたりって、侘しい暮らしよ。
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それって俺と一緒だよ。奇遇だね。もしかして、俺たちって気が合うんじゃない?
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って言うのは嘘で、本当はクラブやイベントに明け暮れているのよ。休みの日ぐらい遊んで発散しないと時間が勿体ないものね。ごめんね、性格が正反対で。
同僚男性から好意が持たれる事を迷惑に感じる女性という内容です。
切り抜きの類義語
「切り抜き」の類義語には、「スクラップ」「トリミング」「編集」「再編集」などの言葉が挙げられます。
切り抜きの対義語
「切り抜き」の対義語はありません。補足として”切り”の対義語は「繋ぐ」「縛る」、”抜き”は「嵌める」「刺す」などの言葉が挙げられます。
切り抜きまとめ
「切り抜き」は写真や画像などから一部を切り抜く事ですが、現在はYouTubeなどの長時間動画を短く編集した「切り抜き動画」の略語という意味もあります。その多くは人気YouTuberなどの公式動画を第三者が新たにショートバージョンにしたもので、面白い部分などがコンパクトにまとまっている事から時間が惜しい若者などから支持されています。