「利己主義」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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利己主義(egoism)

「利己主義」は新聞の論評や社説などで、度々見掛ける言葉です。もちろん他でも使われますが、その意味合いからもお堅い印象があるのは拭えません。個人的には、アメリカ人や中国人の様な考え方が現代的な「利己主義」だと思っていますが、同時に多かれ少なかれ誰もが「利己主義的な一面」は兼ね備えているものです。そんな「利己主義」について詳しく解説をさせて頂きます。

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利己主義の意味とは

「利己主義」の意味は以下の通りとなります。
 (1)何よりも自分の利益や快楽を最優先にする。また、そんな考え方や思想。
 (2)他人や社会よりも自分が第一で、結果的に我儘や自己中心的で自惚れ屋になる。
 (3)身勝手な考え、エゴ(ego)やエゴイズム(egoism)、自己主義とほぼ同義。
 (4)広義的には倫理的利己主義(エゴイズム)で、功利主義の反対とする考え。
「利己主義」は深く追求すると、倫理的な解釈や関連する様々な主義との違いなども絡み大変難しいですが、要するに、”利己”の意味通りに自分を最優先にする考えや思想となります。社会全般や他人がどうこうより、まずは自分の利益であり快楽、また利点や価値といったメリット重視によってその後の行動などをどうするか判断する事で、それが行き過ぎると周囲からは我儘や自分勝手と捉われ、最終的には「利己主義」はよくない風潮となりがちです。しかし、一方でスポーツや経営者などの成功者の多数はエゴイストであり「利己主義者」ばかりです。成功者の「利己主義」は評価され、また大勢の共感者がいる一方、失敗した者や凡人の「利己主義者」には厳しく当たるのが昨今の風潮であり問題点です。最後に「利己主義」も「倫理的利己主義」と「心理的利己主義」などに分けられ、結局のところ行きつく先は、人の為にと言いながらも、全ては自分の為であるという究極の結論によって、本質的に誰もが「利己主義」と少々乱暴な解釈もできます。これに反論もあるでしょうが、どんな状況下でも絶対に自分を最優先にしないで他者を優先するとは、言いきれないものです。これを言いきれる人は、単なるエゴの塊となり、結局は「利己主義」と評されます。

利己主義の由来

「利己主義」の由来は起源をどこまで遡るかにもよりますが、一般的には「人間は万物の尺度である」という言葉が有名な古代ギリシアの哲学者・プロタゴラス、同じく古代ギリシアの快楽主義哲学の学派・キュレネ派とされています。

利己主義の文章・例文

例文1.知り合いは子供の頃から利己主義で、自分のメリットにならない事は絶対にしないそうだ。
例文2.親から徹底して利己主義に成らない様にと教育を受けて育てられたが、そんな押しつけが嫌になり殻に閉じこもる完全な自己中心主義になってしまった。
例文3.知らずに利己主義になっていたと、合コンに参加した女性陣に指摘されて初めて気が付いた。
例文4.コンビニ店員や飲食店員に横柄な態度を取るのも、典型的な利己主義な特徴である。
例文5.公務員などはキャバクラなど飲み屋に行くと、隠していた利己主義が酔った事で本性となって表れるという人が多い。

典型的な「利己主義」な人々を揶揄するような例文となります。

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利己主義の会話例

  • 俺って利己主義? 今日職場で、エゴが強いと遠回しに指摘されて。

  • それだけではよく分からないけど、サラリーマンなんて殆どが利己主義じゃないの。

  • そうなんだよ。俺もそう思っていたけど、昔と今では利己主義も少し違うんだよね。特に若い世代では、空気読めないのが利己主義なんだよね。

  • フフ、あなたは空気が読めないからね。まあ、気になって私に訊ねるぐらいなら、小心者の利己主義ってところね。

職場でエゴが強いと指摘された夫が気になって、妻にどうなのか質問している会話です。

利己主義の類義語

「利己主義」の類義語には、「自己主義」「行為利己主義」「規則利己主義」などの言葉が挙げられます。

利己主義まとめ

「利己主義」とは、自分を第一にする考えで、他人や社会よりも己の利益や快楽を優先にする考えです。要するに自己中心的やエゴイストであり、さらに悪く言うと高慢や尊大で、相手への敬意が欠けているとも解釈可能です。しかし、成功者などは大凡がエゴイストばかりですし、究極的にはどんな人も「利己主義」と主張する説や声もあります。

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