「功を奏す」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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功を奏す(こうをそうす)

「功を奏す」とは「施策や作戦が成功して良い結果が出る事」です。人生とは選択の連続であり、年を重ねて経験値が上がっても今度は慎重になるのでどうしても守りを選びがちで、すると大きな成功は掴めないので結果的には失敗は回避できてもどうにも面白くなくなります。逆に攻めの姿勢となると今度は失敗も多くなりますが時には上手くいき、そんな気持ちを表現するのが「功を奏す」となります。

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功を奏すの意味とは

「功を奏す」の意味は以下の通りとなります。
 (1)施策や作戦が見事に成功する。
 (2)事が成就する。願いや思いが叶う。
 (3)功績を天子(中国の皇帝、又は日本の天皇)に申し上げる。
 (4)目的に対して良い結果が出る。良い効果を得た事。
 (5)「功を奏する」の略した形「奏功する」も同義。
”功”は「優れた働き」「手柄」「経験や努力から出る効果」、”奏す”は「意見をまとめて出す」「楽器を奏でる」「成果を得る」で、物事や作戦などが上手くいったり成功するのが「功を奏す」です。要するに「良い結果となる」「良い結果が出る」「結果に現れる」「成果が出た」といったものが「功を奏す」で、特に畏まった表現として用いる事が多いです。例えば、「政府のコロナ対策が功を奏した」「敗戦目前の武将背水の陣を引いたら功を奏して状況が好転した」といった風になり、導入した施策や作戦が上手くいき成功に終わった場合などでよく使われます。よって、ニュアンス的にはやや半信半疑や完全な自信がない事も運が味方したのか成功して嬉しさや満足から「功を奏す」となります。

功を奏すの由来

「功を奏す」の由来は残念ながら不明ですが、文献としてはイギリス人作家・サミュエル・スマイルズの著書「自助論」を中村正直が翻訳した書籍「西国立志編」(1870年)などに文言が記されています。

功を奏すの文章・例文

例文1.このままでは功を奏する事は絶対にないと思い、地元の代議士に我々の提案を受け入れてもらうよう要望の申し入れをお願いした。
例文2.部長の咄嗟の閃きが功を奏して、何とかこの場は収まったがまた数日後にはまともじゃない輩連中が悪態をつきにやってくると思うと頭が痛くなる。
例文3.日本代表は弱者の戦略としてフォワードには得点能力よりもボール追い掛け役を徹底させたのが功を奏す事に繋がったが、だからといって監督を名将扱いするのは違感がありまくりで気分が悪く、それなら最初からちびっ子達にはゴール前のシュートよりもディフェンスだけを教えて、日本人得点王にはハッキリと「どんなに得点を決めても強豪国には通用しない」とポジション変更を告げるべきだ。
例文4.ソースを買い忘れたと気が付いたが面倒なので醤油味で煮込んだら意外にもトンカツに合い、これは功を奏す(ソース)とかつ丼としてメニューに加えたら大人気の看板商品になった。
例文5.ワクチンが功を奏してコロナが収束したと本気で信じているなら、もう政府が出す情報を全て鵜呑みにする単細胞と自ら名乗るようなものなのに、それを指摘した瞬間から反ワクと異端者扱いされるが、これまでの歴史を振り返ってどの国の政府も嘘だらけというのは証明されているのになぜワクチンだけは正義と頑なに信念を貫くのかその方が怖くて不気味だ。
「功を奏す」を使った例文となります。

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功を奏すの会話例

  • そろそろ車を新しくしようかと思って…。どうかな?

  • あなた…、良いと思う。私も電気自動車に興味があったの。

  • 何だ、断られるかと冷や冷やしたよ。でも、長年の車を買いたい思いが功を奏す事になったよ。流石に15年落ちの軽自動車をいつまでも乗ってられないって。

  • ん…、まだ15年なの…。キリよく後5年後に買い替えましょうよ。

軽自動車から電気自動車に買い替えを検討する夫婦の会話内容です。

功を奏すの類義語

「功を奏す」の類義語には「上手くいく」「上々」「首尾よく」「不首尾なく」「成果に現れる」「実を結ぶ」などの言葉が挙げられます。

功を奏すの対義語

「功を奏す」の対義語には「裏目に出る」「功奏しない」「失敗」「成功を逃がす」「成功を掴み損ねる」「逆効果」「期待外れ」「失敗に終わる」「失策」「凶と出る」「逆効果」「ぬか喜びに終わる」などの言葉が挙げられます。

功を奏すまとめ

ある出来事への対処策や作戦が成功したり上手くいくのが「功を奏す」です。良い結果になるようにとした願いや思いが叶う事で、ニュアンスとしてはあまり自信がなかった事が見事に成功を収めその達成した満足感から「功を奏す」となります。

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